京都きもの市場
こんにちはクラーク京都巡りです。
私たちは「京都きもの市場」について取材してきました。京都きもの市場は日本最大級の着物専門通販店です。今回は実店舗で働く店員の長友さんと、経営企画部マネージャーの長瀬さんにお話をお伺いしました。
インタビュー
Q、京都きもの市場さんは着物業界の中でネット通販をいち早くスタートされましたが、そのきっかけは何ですか?
A、2000年に社長のお父様である現会長が「これや、これからの時代はネットの時代や」って言ってパソコン一台買ってきたのが始まりですね。
Q 、着物をネットで売ることに対してどう思いましたか?
A、そうですね、2004年に入社したんですけど驚きましたね。
Q、着物は安くはないですがそのハードルの高さをどうやって落としたのでしょうか?
A、最初は腰ひも一本の小物から。「この腰紐買ったお店、ネットで型落ちとかがめちゃくちゃ安く売ってたな」と思ってもらうことが大切です。お得だな、というところから徐々にリピーターになっていただく。その積み重ねですね。
Q、仕事をしている中で意識されていることは何ですか?
A、社長の言葉そのままを言うのであれば、「この業界でトップになりたい」ということなんです。そこで私たちが、弊社がトップになるために、「運営する側としてトップになりたい」という気持ちを持っています。また、そのためにファン作りも意識しています。
Q、着物と言われるとどうしても年齢層が高いイメージがありますが若者向けに行っている取り組み等はありますか?
A、今は特にないですね。でも、着物って何十万もお金がかかるイメージのなか、中古品は数万円から着られるので、初心者も手を伸ばしやすい。リサイクル品をどうやってお客様に届けるか、工夫しています。
Q、ネット通販を拝見してweb限定の着物がありますが、なぜweb限定なんですか?
A、いろいろと事情があるんですけど……弊社には様々な取引先があって、色んな条件でお品物をご紹介させていただいてるんですね。その中にはやっぱりお品物を動かすこと自体がリスクになる高額もあります。こうやって店頭で並べていたら光が当たって色が褪せちゃうとか、触ったら汚れるかもしれない。だから、人が触れるところで出さないという条件のもと、取り扱っている商品もあるんです。
Q、流行を過ぎてしまって売れ残ってしまった商品は、どのように処分されていますか?
A、(長友さん)着物と洋服の大きく違うところは、そこまで流行のものが無いところですね。例えば、昔から取り扱われている古典柄は、今もなお着られています。季節的に毎年絶対流行るであろう夏の素材や冬の柄などシーズンもの以外は、流行り廃りは無いのが着物の強みですね。
Q、では、“若者向け”といったようなものも、特には無いのですか?
A、(長友さん)ありませんね。ただ、ターコイズブルーやレモンイエロー、エメラルドグリーンなど、明るい色は、最近のカラーですね。ご年配の方々からは「すごい色やなぁ」「新しいなぁ」と言われることも、もちろんあります。そういう意味では若者向けというイメージかもしれません。
他にも、「着物にブーツとかって嫌じゃない?」ってよく訊かれますけど、私個人としてはまったく嫌じゃないですよ。オシャレだし、それを受け入れられる時代なんだから寒さを我慢しながら無理に草履で歩くよりも柔軟に楽しんだらいいと思います。
京都きもの市場さんのホームページのURL
https://www.kimonoichiba.com/sp/app/contents/home?tabid=1
感想
せっかくなので着物を合わせてもらいました。何が良いか分からない人には、それぞれの好みをふまえて似合う色を見繕ってくださいます。「好きな色が似あう色とは限らない」とおっしゃっていたのが印象的でした。着物を合わせていただいて、洋服とは違う魅力を感じられて楽しかったです。