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77番名護東線、今までありがとう!

7という数字から連想するものは何だろうか。
幸運?虹の色?七福神?
じゃ、77は?
「77」は「7」以上に幸運や特別な意味合いが込められている気がする。

そんな数字を冠した沖縄の路線バスがある。
沖縄バスの77番名護東線だ。
うちなーんちゅならその凄さをビンビン感じると思うが、
このバスは、なんと!名護バスターミナルと那覇バスターミナルを結ぶ路線バスである。その所要時間はなんと約3時間!さ、さ、さ、3時間?!

息子は週末、77番に揺られて帰宅する。
2時間以上の長旅だ。
乗車時間というくくりでいえば、那覇空港から石垣島へ行くよりも長い。
息子が帰ってくるたび、お疲れさん、長かったから疲れたね、と声をかけ、そのたびに運転手さんのことを思う。
息子より1時間以上長くバスに乗車し、しかも乗客を乗せて運転していることを考えると、本当に頭が下がる思いだ。

息子が寮に入ったばかりでホームシックだったころ、不安だろう息子を思うと、本当は車で迎えに行ってあげたかった。でもその時期は仕事が忙しくて迎えに行くことができなかった。息子はバスに乗って1人で帰ってきていた。
そんな息子をわが家へ連れてきてくれる77番。
学校が終わってバスで帰宅するのは夜の8時。
不安な気持ちで息子を待つ私。
息子を無事に連れてきてくれて、本当にありがとう。
息子が帰宅するたびに顔もしらない運転手さんに感謝していた。

息子の初めての寮生活を支えたてくれた「77」という数字は、私にとって特別なものになった。

そんな77番名護東線が2025年1月19日から一部区間が廃止され、
名護バスターミナルと屋慶名バスターミナルが起終点となることになったそうだ。
もう息子はこのバスで帰宅する事はできなくなった。

人員不足が要因とのこと。

でもさ、仕方ないよ。
3時間もかかるルートなのに、始発は5時台で1時間に1便、ピークの時間には1時間に2便もある。
これは負担だよなぁ。うっすら、このルートはいつまで持つんだろって思っていたので、とても残念だけど、仕方ない。

77番名護東線、今まで本当にありがとう。

「77」はこれからも私にとって特別であり続けると思う。


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