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【実録:恋愛初級編】モテない原因をガチ分析。基本対策がわかるようになる!

今から語るのは、昔のオレ自身の甘酸っぱく、そして苦い経験である。

とても恥ずかしい過去のケースを振り返ってみて、改めて分析・解説を加え、皆の役に立ちたいと一大決心をしたのだ。今日はその初級編である。

何故そんなことをするのか?

MBAでケーススタディを用いて学習することを知っているだろうか。
経営のプロを養成するためにイケてる社会人がみんな群がって勉強しているわけだが、そこで行われていることって、簡単に言えば、色々な会社の実例を基にして、「この場合の取り得る選択肢は~」とか「どうすればよかったか~」など自分だったらその状況でどうするかを考えて他の人たちと議論し、知識と疑似経験を増やすということなわけだ。

仕事においては、それだけたくさんのケースを疑似経験して知識を蓄えるのに、何で恋愛となるとみんな完全な自己流に走るのか?

別に、体系立ったカリキュラムを勉強しなくてもよいが、せめて恋愛において、諸先輩方のエッセンスを取り込んでみてもいいのではないか?


でも、何故か、恋愛マスターの女性を口説く方法=ナンパ師のヤるための方法論とかが多くて、それでいて地味にハードルが高いものも多い。

そこで、もっとソフトに、スキになった女性をちゃんとゲットできるための方法論を作ってみたい、と思ったわけである。

そして何より、ケーススタディは読み手側にも頭に入りやすいという側面もある。

9,000文字近い、とても長い記事となったが、飲み会1回分よりも安く学べるのは悪くないと自負している。

いずれにしても、読む・読まないはキミの自由だ。
では、昔話を始めよう。


バイト先の女神

大学1年生の夏休み。お酒を飲みに行くのにもすっかり慣れた頃、ホテルのレストランでウェイターのバイトを始めた。

男性は黒いスーツに蝶ネクタイを付け、女性も黒いタイトなワンピースの制服。「超高級」というほどではないが、料理もそれなりのクオリティで、ビルの高層階で夜景のキレイなレストランだ。

客層は、いい所のサラリーマンなどが多いのだろうか。
オジさんたちが接待で使っているかと思えば、比較的若めの社会人が合コンをしていることもある。

従業員の大半は社員だったが、数人のバイトがシフトで入っていた。最も、バイトもフリーターが多く、大学生はオレ一人だった。

店長がいない日限定で、閉店後にバーテンが作ってくれるカクテルを皆で1~2杯、カウンターで飲めるという特典があった。要するに、店長がいない間にこっそりみんなで飲んでいたわけだが、明らかに減りが早いであろう酒の在庫に店長は気づいていなかったのだろうか…。

いずれにしても、酒にまだ詳しくない大学生で新米のオレには、新しいカクテルの名前と味を知るとても貴重な機会であった。

初めてのウェイターの仕事であったが、トレイの持ち方や料理の乗ったお皿を片手で複数枚持つ技術、スプーンとフォークでサラダを盛り付ける技など、ちょっとした時に役立つ技術を学べた。

合コンとかでやると、一目置かれたりするんだよな。


そんなバイトにも慣れた3週間目のある日のこと。新しく大学生の女の子がバイトで入ってきた。

比較的明るめの茶髪で、とても愛嬌のあるかわいらしい子だった。美由紀といって、オレと同い年。

オレが入った時は散々茶髪NGと言われたのだが、どうやら女の茶髪はなし崩し的に許されるらしい。それとも3週間の間に方針が変わったのだろうか。どちらにしても不思議な国だ、日本って。

まぁ、彼女は茶髪がすごく似合ってるから、この際どうでもいいが。


彼女のバイト初日の閉店後、カクテルを飲みながら、同い年同士、結構話がはずんだ。

美由紀は、長野出身で、この春に都内の女子大への進学に合わせて東京で一人暮らしを始めたそうだ。

大学は楽しいが、キャンパスがやや郊外に位置するため、入学してからの3ヶ月、ほとんど都心に出て来ることがなかったらしい。そこで、思い切って夏休みに都心のオシャレレストランでバイトしてみることとのこと。

1時間弱の時間だったが、この時、既にオレは美由紀に惹かれていた。



次の日、レストランに変わった客がやってきた。
美由紀が注文を取り、ビールを運んでゆくと、客の怒鳴り声が聞こえてきた。

客「なんだこのビール!泡だらけじゃないか!こんなの飲めるか!」

オレはすぐ近くの別のテーブルの注文をちょうど取り終わった所だった。振り返って見ると、美由紀が客に怒鳴られて固まっている。

そのビールは、真っ白な泡と黄金の魔法のジュースの割合が最適な状態からちょっとだけ泡に寄っていたが、怒鳴ってクレーム入れるほどのものでもないように思えた。

要は、特殊な好みですぐキレる変な客なのだろう、と咄嗟に判断した。

オレ「失礼しました。すぐお取り替えしますね」

客「おう、早くしろ!」

ずいぶんとふざけた客だが、この時、不思議とイライラしなかった。

というのも、
もしかしたらうまく美由紀をかばって彼女のオレに対するポイントを上げられるんじゃないか、と打算的なことを考えていたからだ。

美由紀を連れて、手の付けられていないビールを持って裏に戻って来た。

美由紀「助かった~。ありがとう。」

オレ「いや、全然。あの客、頭おかしいよ、気にしなくていいぜ。とりあえず、これでもかってくらい泡のないビールをオレが持ってくよ。」

美由紀「うん。それにしても、びっくりしたなぁ」

美由紀は困った顔してても本当にかわいいな、と改めて思った。なんだか、二人だけでちょっとした秘密を共有したような、妙な気分になってくる。

と、そんな感じでどんどんオレたちは仲良くなっていった。


深夜のカラオケで…

何日か過ぎた後、
レストランのクローズ後に、若手社員とバイトの計5人ほどで飲みに行くことになった。

もちろん、美由紀もオレも参加だ。

結局1軒目は遅い夕飯を兼ねて飲み、2軒目に始発が出るまでの間、カラオケに行くことになった。


明け方、みんなが少し疲れて来た頃、自分の番で歌いながらチラっと隣に座っている美由紀の方を見ると、居眠りをしていた。

オレはそのまま歌いながら、マイクを持っていない方の手で、カラオケのソファーの上に置いてある彼女の手に触れてみた。

特に動きはない。そのまま、そっと寝ている彼女の手を握ってみた。

彼女は起きる素振りはなく、しばらくオレは彼女の手を握り続けた。一人、とても幸せな気分に浸りながら。


しばらくして、美由紀は目を覚ましたが、オレと手をつないでいることに気が付いて、にっこりしながら「トイレ行ってくるね」とオレの耳元で囁いて部屋を出て行った。

実際の所、彼女が本当に寝ていたのかどうか、定かではないが、オレはもう嬉しさで有頂天になっていて、どちらでもよくなっていた。

男って単純だよな。


朝マック

カラオケ後に、皆で駅に向かい順次解散になる中、
妙に腹が減って来たオレは、無性に朝マックをしたくなったので、何となく美由紀に聞いてみた。

オレ「腹減らない?朝マックしようかと思うんだけど、どう?」

美由紀「いいね、行こう!」

2人でテーブルに向き合いながら、ソーセージエッグマフィンとハッシュドポテトを頬張りつつ、オレはこの後どうするべきなのかを少し考えていた。

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