【エンジニア採用】求人票を作ったら見直したい3つのポイント
こんにちは!ブライエッジ株式会社で、エンジニア採用のRPO支援を行っているチーフコンサルタントの三村です。
「エンジニアの求人票を作ってみたので、添削をお願いできないですか?」
ご支援している企業様のみならず、新しくお取引をさせていただくかどうかのご商談の中でもよくいただくご相談です。
私たち、非エンジニアがエンジニアの求人票を作るのは少しハードルが高いですよね・・。
今回は、これまで多くの求人を添削させていただいた中で「この3点は必ず確認しよう!」というポイントをご紹介します。
なお、本記事では会社やポジションの魅力を整理する方法については取り扱いません。あくまで出来上がった求人票に対して「見直すべき点がないか?」を確認するための記事とご認識ください。
※本noteはブライエッジが、採用のご支援をさせていただく中で感じたことをもとに執筆しています。これが正解というものではなく、いち意見としてご参考ください。
チェックポイント①開発環境
エンジニア求人票の添削依頼をいただく中で、最も頻度高くフィードバックするのが開発環境です。
そもそも開発環境が書かれていない、書いてあるけれど違和感のある書き方になっているケースが非常に多いです。
なぜ開発環境を書く必要があるのか?
私自身もエンジニアではないので、あくまで想像の域を出ないという前提のもと、なぜ開発環境を書く必要があるのか解説します。
開発環境は、営業職に例えるならば「どんな商材を」「誰に売るか」という内容に近いと私は考えています。
業務内容に「営業として商談をしてもらいます」とだけ書いて、個人営業なのか、法人営業なのか、商材はなんなのか、一切わからない求人では母集団形成できません。
なぜなら、日々の業務内容も、その業務を経験した先にある自分のキャリアも一切イメージできないからです。
エンジニアにとって、開発環境は業務内容や自分のキャリアをイメージするための重要な要素です。
開発環境に何を書くべきか?
次は開発環境として書くべき内容について整理していきます。
優秀なエンジニアが多い、エンジニア採用が上手だと言われている企業の求人票を見てみると、下記は必ず記載があります。
開発で使われている言語
Java/Ruby/PHP/TypeScript など
インフラ環境
AWS/GCP/Terraform/Ansible など
開発時に使用しているツール
GitHub/Slack/Chatwork/Confluence/Notion/Asana/Jira など
また下記を記載するとより具体的に業務の様子をイメージさせることが可能です。
フレームワーク
SpringBoot/Ruby on Rails/Laravel/Angular など
データベース
MySQL/Aurora/Redis/Amazon DynamoDB など
CICD環境
CircleCI/GitHub Actions/Jenkins など
監視環境
Datadog/AWSCloudWatch/Sentry/Zabbix など
分析環境
BigQuery/Google Analytics/Adobe Analytics など
上に挙げたすべての項目を人事が完璧に把握している!というケースは稀だと思います。実際に現場で働くエンジニアに「例えばこういうのを書くのがいいとされているのですが、うちでは何を書いたらいいですか?」と確認するのがオススメです。
誤字脱字には気を付けよう!
ビジネス文書の作成時、誤字脱字チェックは必須ですが、エンジニアの求人票を作る際には特に気を付けるようにしています。
というのも、プログラミングはたった1文字の書き間違い、それも大文字と小文字を書き間違うだけで、エラーが起きるからです。
エンジニアはこうした細かい点に注意を払って業務を進めている人が多いため、私たち人事もその思考回路に合わせていくという意識で、誤字脱字がないかチェックしていきましょう!
<よくある誤字>
1. 大文字と小文字の間違い
例:JavaScript, TypeScirpt 等
Javascript,Typescriptと、Sが小文字になっているケースを時折見かけます。
2. スペルの間違い
例:Python
読み方とスペルが噛み合わないので覚えにくいですよね。
Pyson,Pyhtonと書いてしまいがちですが、正しいスペルを確認しましょう!
チェックポイント②給与レンジ
「400-1000万」といった幅が広すぎる給与提示はNGです。
このようにお伝えをすると
「本当に採用したい層とは異なるのは分かってるんです。ただ、『本当に優秀な人なら、800万でも1000万でも採用したいんだよね』と経営陣から言われたので、なるべく可能性は残しておきたくて・・」
とおっしゃっていただくことがあります。
一見すると、幅広い給与レンジは採用の可能性を広げておくための効果的な施策に見えます。
しかし実際には、幅が広くなればなるほど
◆ 自分の実力と見合ったポジションなのか判断できない
◆ 自分が求めるような業務内容を任せてもらえるのか分からない
など、応募をためらう原因となってしまいます。
可能性を広げて母集団形成を行いたいときは、
①400~600万円前後のメンバーレイヤーの求人票
②600万~800万円前後のリーダーもしくはマネージャーレイヤーの求人票
③800万円以上~のマネージャーレイヤー以上の求人票
の3つに分けて出すなど、お任せしたい業務内容と給与幅に応じて分割すると効果的です。
営業職など、一部の職種においては「本人の実力次第で、インセンティブが発生して、同じ業務を任せても年収が異なる」というケースが想定できますが、エンジニアに関してはお任せできる業務範囲・業務内容によって給与が決まるという企業が多いのではないかと思います。
給与幅と業務内容をどこで分ければいいか分からない場合は、お任せしたい業務内容がシャープになっていない可能性があります。エンジニアさんが現場でどんな仕事をしているのか理解するチャンスなので、ぜひ見直してみましょう!
チェックポイント③業務内容
職種を問わず求人票作成時に気を付けたいのが業務内容です。
「バックエンドの開発を任せます」と書くだけでは足りません。
「バックエンドの開発を任せます」は、「採用人事のポジションです。採用を任せます」と書いているのと同じです。
なぜ採用をやっているのか?採用の目標人数はどのぐらいなのか?毎年、何名程度の採用を行っている会社なのか?任せてもらえるのは中途採用なのか、新卒採用なのか?採用の手法はどういったものなのか?ずっと採用だけをやるのか?など様々な疑問が湧いてくると思います。
エンジニア採用においても同じです。
詳細な業務内容と、「なぜその業務をやるのか?」という背景について記載することが重要です。
というのも、そもそも採用戦略は、事業戦略に基づいており、事業戦略は会社の理念やビジョンに紐づいているはずです。
弊社でご支援しているとある企業様を例に具体的にご説明します。
※開示できない情報もあるため、一部フェイクを入れています。
<ご支援企業A社でのデータエンジニア採用の場合>
A社のミッションは、データを用いてプロダクトの価値を最大化させ、社会貢献を実現することです。
このミッションに紐づき「データ利活用によるマッチング精度の向上」を事業戦略の1つとして掲げています。
この戦略を達成するにあたっての最大の課題が、全社横断での分析基盤の改善です。
分析基盤のアーキテクチャ刷新や、リアルタイムでデータをやり取りするためのデータパイプライン構築をお任せできる方を採用したいと考え、弊社にスカウトのご依頼をいただきました。
求人票にはこのように記載しました。
※企業を特定することを防ぐため、一部表現の変更を行っています。
このように、なぜやるのか?何を目的としてやるのか?から落とし込んで業務内容を記載すると、より具体的に何をやるのか、何はやらないのかをイメージさせることが可能です。
開発環境と同様に、すべてを人事が把握しきることは難しいので人事からエンジニアの責任者にヒアリングを行って落とし込んでいきましょう!
最後に
今回は、エンジニアの求人票を作成したら見直したい3つのポイントについて解説を行いました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回の記事をもとにした求人票作成のためのスプレッドシートもご用意しました。今後の採用活動の一助となれば幸いです!
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