二度と落ちない後来不落の「熊本城瓦御守」が生まれるまで。
熊本地震を機に生まれた私たち BRIDGE KUMAMOTOの代名詞ともなっている「BLUE SEED BAG®(ブルーシードバッグ)」。
家屋などを守るために使用されたブルーシートを再利用したバッグです。
廃棄予定のものに付加価値をつけるアップサイクルの手法に加えて、「縫製は被災した工場にお願いしたこと」「売上の一部が被災地域へ寄付として還元されること」といった仕組みが評価され、2017年にグッドデザイン賞BEST100、復興デザイン分野の特別賞に選出いただきました。
大量生産が出来ないこともあるのですが、ありがたいことに、発売当初より、生産しては完売、を繰り返しているアイテムです。
しかし、そんなブルーシードバッグを超えて、たくさんの方々に手にとって頂いているのが!ブルーシート × 熊本城の瓦 で作られた「熊本城瓦御守」です!
熊本城瓦御守って…?
熊本城瓦御守は、熊本城売店で限定発売されているお土産品です。
ブルーシードバッグと同様に、被災地域などで使用された廃棄予定のブルーシートを回収・洗浄・縫製しており、お守りの中に入っているのが、なんと、熊本城の被災瓦のカケラ…!
販売元の熊本国際観光コンベンション協会によって、収益の一部が「熊本城災害復旧支援金」となる寄付つきのアイテムになっています。
手にとってくださった多くの方々に「復興支援の役に立てたら」とのお言葉をいただき、災害を忘れずにいてくださることが、なによりありがたいことだと思っています。
はじまりは、「捨てられる瓦」との出会い
2020年10月に発売を開始した熊本城瓦御守。
実は、初めて世に出たのは2019年11月29日に開催された熊本市制130周年 熊本城ホール開業記念式典でした。
「熊本城により多くの方が観光に来ていただけるようなお土産品を作りたい!」「記念式典では、みなさんが来てよかったと思える記念品をお渡ししたい!」というお題をいただき、お打ち合わせを重ねるなかで、
「被災によって破損した熊本城の瓦が、廃棄予定になってしまっている」というお話しをお伺いし、私たち BRIDGE KUMAMOTO の強みのひとつが「アップサイクル」であることから、なにか瓦を使ったアイテムが出来ないか考え始めたのがはじまりでした。
アップサイクルとは…🤔
本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。
引用元:https://ideasforgood.jp/glossary/upcycle/
コンセプトを考えるなかで、被災地域の家屋を守ってきたブルーシートをポジティブな意味に転換したように、一度落ちてしまった瓦に、ポジティブな意味を持たせられないかというところから「二度と落ちない」というメッセージと「お守り」という案が出てきました。
誰かへの祈りが、復興支援につながる
寺社仏閣ではない私たちがお守りを作って販売することはどうなのか?そんな問いもチームメンバー内で議論を重ね、加藤清正公を祀っている加藤神社でお守りを「復興祈願」をご祈祷していただくことにしました。
また、収益の一部を熊本城の復興支援に寄付している熊本国際観光コンベンション協会(熊本城売店)限定での販売としました。
お守りは「神様の御神霊(おみたま)をお遷し(おうつし)したもので、御札を小型にしたもの」というのが定義だそうです。熊本城瓦御守は、ご祈祷していただいていますが、御霊はお遷しされていないので、正式には「お守り」ではなく、あくまで「熊本城の復興支援になるお土産品」です。
ただ、お土産品ではあるのですが、お守りと同じように「誰かへの祈り」を願いながらご購入いただいているように思います。
熊本城売店Yahoo!ショッピング店 レビューより
受験生のご家族や身近な方へ贈られる方
故郷を思う方
復興を願う方
たくさんのレビュー、ありがとうございます!
復興支援につながるアイテムを、熊本城に来たくなるアイテムを、と思って作ったお土産品でしたが、みなさんの祈りや願いが乗っかって「お守り」になるアイテムなのだと感じています。
祈りや願いが、復興につながる熊本城瓦御守。
ぜひお手にとっていただけたら嬉しいです!
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