「社会課題にクリエイティブの力で挑む」団体にインターンに来たらデザインのイメージが変わった話
デザインとは
デザインとは、人間が関わったもの、ことすべてに当てはまります。
解決したい課題を見つけ、対象は誰(何)なのか、資源や予算はどれだけあるのか、それを作ることによって生活にどのように役立てることができるのか、などさまざまな視点から考える必要があります。
また、デザインといっても製品化するもの以外にも、イベント運営など、誰にどのように楽しんで欲しいのかなどといった空間を作り上げることもデザインと言われます。
そして、デザインをするときに大切なのは言語化することです。なんとなくでいいものができることもありますが、言語化することでより良いものができます。作成するときに、なぜこの形にするのか、誰のための製品なのかなど、聞かれたこと全てに答えられるように考えておくことが大切です。
インターンに来る前とのギャップ
私の今までのイメージは、デザインの仕事は自分にセンスや画力がないと依頼が来ないし、何より収入を得るのが難しいと思っていました。しかし、実際に話をさせてもらう中で、デザインは絵の仕事だけというわけではなく、企業やイベント全体のコンセプトを一緒に考えていったり、問題を解決していくということも行なっていて、私が想像していたものよりもっと広い世界があり、身近に感じました。
BRIDGE KUMAMOTOの取り組み
BRIDGE KUMAMOTOでは、震災によって出た、そのままだと捨ててしまうものを普段使いできるように製品化しています。そこで得た収入を復興支援として寄付しています。
災害支援だけでなく、企業や団体からの依頼にも対応します。
依頼された企業を実際に訪ねて、課題を目で見て、どのように解決できるかを考えて提案し、行動に移します。この時、アイデア出しが最も重要になります。企業の要望に応えつつ、問題解決に向けて様々な視点から考えます。
お客さんのもとへ行ってみよう
リサイクルをしている大東商事さんの見学について行かせてもらい、リサイクルされるまでにどのような処理がされているのかや、100%リサイクルできるわけではなく、どうしても埋め立てしなければならない部分があるという話を聞いて、それを「どう日常に活かすか」ということを考えました。
また、どうしてもリサイクルと聞いてもよく分からなかったり、機械の音などのマイナスイメージを持ってしまう人に対して、「世の中のためにやっている良い活動だ」ということをどうやったら伝わるのかについても考えました。これらのことを考えるには、実際の不用品などを自分の目で見ることが重要なことだと感じました。
ロゴを作成してみよう
自分の名前を使ってロゴを作成してみました。まずはコンセプトをかっこよく、シンプルにするというものにしました。
そして、それに沿ってデザイン案を考えます。この案を出すことが最も重要ですが、一番難しいです。今回はアルファベットを使ったので、Aは横長にしてみるとか、三角(△)だけで表す、というアドバイスをいただきました。新しい発見があって、様々な視点があって面白かったです。
案が決まれば、パソコンでロゴを作っていきます。私のイメージだと、タブレット端末で手描きで作業すると思っていましたが、そうではなくて、全て点・線・図形の組み合わせでロゴが作られていることがわかって驚きました。
最後に色をつけて印刷すると思っていたより良いものに完成して、すごく嬉しかったです。
デザインのメガネをかけて街を歩いてみよう
街中にある建物や看板を見てまわりました。
建物だと、全体を見ての第一印象を言葉にして、なぜそう感じたのかを探します。例えば、安心感を感じるのは緑色が多いから!などです。
看板だと、注意を引きやすい赤を使うけど、逆に赤が多くてあまり目立たないとか、マッサージ屋は店舗名よりも「もみほぐし」の文字を大きくしてなんの店かが一目見てわかるようになっていました。また、看板に店名を載せているけど色が黄色と茶色でカレー屋だとすぐにわかるようになっている看板もありました。
文字に注目すると、習字っぽい字はラーメン屋、寿司屋が多かったり、カフェは英語の名前が多かったです。また、太くすると目立つけど高級感がなかったり、細くすると目立たないけどお洒落、高級感が感じられました。
最後に
今回のインターンシップでは、bridgekumamotoさんの取り組みを詳しく自分の目で見ることができて、とても楽しそうに仕事をされているのを見て、自分も将来こういう風になりたいと思いました。そして、仕事内容だけではなくて、これからの大学での過ごし方や、人との関わり方など、私が知りたかった質問にも丁寧に答えていただき、すごく将来の参考になりました。そして何より全ての経験が初めてで、とっても楽しかったです!!
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