橋を架ける仕事についての往復書簡#09

こんばんは。東京もぐっと秋らしくなってきました。ここ2、3日は天気が良くないですが、晴れた日は空が高く空気も澄みはじめていて秋を感じます。

さて、質問の投げかけが前回のお手紙で終わりました。振り返ってみると、まだ5回目ながら、橋を架ける仕事の輪郭がぼんやりと浮かび上がってきたように感じます。私自身も質問をもらうことで改めて言葉にしたり、質問を投げかけることで自答したりする機会になりました。特に印象的なのは私と瀧内さん、思考プロセスは多分結構違うんですが、美しい状態をつくることや、場面や事業によって役割や態度を変態させているのは共通しているんだなということ。それが一つの橋を架ける仕事の大事な部分なのかもしれません

そして、今社会情勢が変わっている中で、橋を架ける仕事がより求められるんじゃないかなと思っています。これまでとは生活様式が変わったり、それに伴って価値観が変わった人や地域が一定位あるはずなのだから。特に私は今ある地域とその域外の人が、移動を伴わなくてもつながりを持ったり、一緒に事業を進めたりする手法に興味があります。この半年ぐらいで自分の住んでいる地域での暮らしの重要性を感じたり、関わっていこうという考えを持つようになったと聞いたりするとすごくいいことだな、と思う反面、だからといって、域外の人とのつながりをなくすのではなく、地域が違うからこそ一緒に課題を考えたり、対等な関係性の中で事業を起こせたりするんじゃないだろうかと思っています。そのひとつが今瀧内さんとやっている木島平村のデザインクロッシングですね。

後、同じように橋を架ける仕事に携わっている、または重要だと思っている人たちとまさにこの往復書簡のように意見を交わしたり、あるいは何か事業を起こしたりしてみたいなと思っています。それが多摩地域と長野でできると面白いかも。例えば多摩と長野でそれぞれ少人数制でゼミのように同時期に進めるのはどうでしょう?

あ、また最後質問みたいに終わっちゃった。

洪 華奈

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