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1960年代に人気を博したコントラクトブリッジのテレビ番組「Championship Bridge with Charles Goren」

当方のnoteでもご紹介している有名ブリッジプレイヤーのひとり、チャールズ・ゴーレンが、かつてテレビ番組の司会をしていたことをご存知でしょうか?ゴーレンは1940〜1950年代にかけて様々なブリッジの大会で勝利し、「ミスター・ブリッジ」の名をほしいままにしていました。そんなゴーレンがホストを務めたテレビ番組が一体どんなものだったのか、今回はご紹介したいと思います。
(ゴーレンについては過去記事を参照のこと↓)

(↓ カードを手に持ち、膝を立てて椅子に座っているチャールズ・ゴーレンの写真が画像素材の販売サイトにあったのでシェア。卓上にはボードも見えるのでデュプリケートブリッジをしているところだと思うのですが、ポーズがっていう。)


今回ご紹介するのは「Championship Bridge with Charles Goren」という番組です。この番組は1959年から1964年にかけて、アメリカのテレビ局ABCで放送されていました。(『The Official ACBL Encyclopedia of Bridge』によれば、この番組は日曜のフットボールの試合の後に放送されていたとか。)
番組の進行役はゴーレンと、テレビのレポーターやコメンテーターとして活躍したアレックス・ドライアー(Alex Dreier)が務めました。番組では毎回二組のブリッジペアが出演し、ブリッジの試合を行います。この試合は勝ち抜き戦で、勝ったペアは次回の番組に引き続き出演する、というものでした。

(↓ 第一回放送分の動画)


番組のゲストにはブリッジ界では有名なプレイヤーの他、芸能人や著名人も出演していたそうです。(第一回に出演したチコ・マルクス(Chico Marx)はコメディアン・俳優として活躍していた方だそう。)
当方のnoteでご紹介したことがあるプレイヤーで言うと、イースリー・ブラックウッドやサム・ステイマンが出演していました。

(↓ ブラックウッド出演回の動画)

(↓ ステイマン出演回の動画)

世界的に今のようなテレビ放送が始まったのは戦後のことです。この番組が放映されたことによって、多くのブリッジファンがお茶の間にいながら有名プレイヤーのプレイを見ることができました。『The Official ACBL Encyclopedia of Bridge』によれば、ブリッジファンは有名プレイヤーの肩越しに試合の様子を見ることに熱狂し、プレイについて自分なりの意見をテレビ局に投書する人もいた(意訳)のだとか。
また、この番組を通じてゴーレンは、一般向けにブリッジの用語を解説し、それを広めることにも一役買いました。


ちなみに、この番組を収録したDVDが存在するようで、アメリカのブリッジ用品店Baron Barclayで販売されています。ACBL(アメリカン・コントラクトブリッジ・リーグ)監修で、全エピソードに加えて特典映像もあるとか。

また、詳細不明ですが、アメリカのAmazonにはこの番組に関連していると思われる書籍が出品されていました。


というわけで、今回はかつて放映されたテレビ番組「Championship Bridge with Charles Goren」のご紹介でした。テレビがなかった時代には有名プレイヤーの試合を間近で見る機会などそうなかったことと思いますが、テレビではプレイヤーの手札を全て見ながら試合を観戦することができるのですから、当時の視聴者はさぞ興奮したことでしょう。
現在の日本では、NHKで将棋や囲碁のトーナメント戦が放送されていたりしますが、ブリッジでそういう番組があっても良いですよねー。ではー。

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