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富山県 駈足谷橋(πラーメン) 耐震補強を拝見(国道156号 南砺市)

 谷の名前の読みは「かけあしだに(たに)」で良いのかな?富山の旅の途中で見かけた橋です。
 さっとネットで検索した限りでは地名の由来はわかりませんでしたが、古くからの名前とすると、もしかしたら急峻さとか落石とか、谷越えの道で急ぐ必要性があったところなのかもしれませんね。
 さて、駈足谷橋はπラーメン(パイラーメン)橋です。そして、どんなふうに耐震補強されているのかな?と興味津々です。
 πラーメン橋の耐震補強で気になるのは、脚の支承部と隅角部周辺です。
 まずは脚の支点部を見ると、水平力分担構造になるのかな?個人的には逸脱防止構造と呼びたいくらい周りを固めている設置になっていて、力強さを感じます。斜めのところに取り付けるのは、位置合わせも難しそうですね。

脚の支承周りの支承補強
上側には付いていないですね。

 次は端支点部に目を向けると橋軸直角方向の水平力分担構造やダンパーが見えます。下部工ブラケットのアンカーボルトの締め付けが大変そうですね。その奥のほうに控えのリブはあるのかな?工場と設計の方のやり取りが聞こえてきそう(自分の経験を記憶を思い出しつつ)な板の構成です。溶接の順序を考えるだけでも、これは楽しい(ご苦労された方、ごめんなさい)

水平力分担構造(鋼製突起タイプ)
隅角部は補強なし?

 駈足谷橋は隅角部の補強はなさそうですね。目線を脚へと移すと、理解するまでに少し時間がかかりましたが、なるほど!という感じで、またまたアイディアをいただいた部材の設置方法です。
 脚の横支材のある部分の補強材がH型鋼のような部材です。この方法だと断面積が稼ぎやすいですね。

接合部の断面補強

 現場で見てみると、駈足谷橋の耐震補強もご苦労がうかがえます。
 勉強になりました。

耐震補強に携わられた会社さんのサイト