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山梨県 塩川橋の耐震補強を拝見

 塩川橋は旧国道20号(現在は県道6号)が塩川を渡る橋です。以前には川に直角にかかっていたのを、道路線形の改良にともない架け替えられているようです。塩川の左岸側から山の上の地区へとつながる道があり、JR中央線をくぐり抜けていきます。

 さて、塩川橋の耐震補強を拝見。
 橋の袂から桁下の河川敷へと進めました。左岸側は曲線部なので2主箱桁です。設置されているのは水平力分担構造と落橋防止装置のようです。
 水平力分担構造はせん断ストッパーの設置であり、高さ調整としてデバイス上側に馬材が入っていますね。(馬材とか、馬とか、わかりやすい表現なのかは気になりますが、サンドル材だと仮設材っぽいし)

水平力分担構造(中間橋脚)

 桁端部の水平力分担構造は緩衝ピン、落橋防止装置は緩衝チェーンです。写真だとわかりづらいですが、大きなサイズなので、間近で見ると存在感がありました。
 既設の護岸や配筋の位置で、「ここは寸法のせめぎあいだなぁ」という箇所も。

水平力分担構造・落橋防止構造(端支点部)

 それにしても、塩川を渡る3本の橋が並走していて、いいロケーションです。上流側よりJR中央本線の上り線(写真では橋脚が少し見える)、下り線、そして県道の塩川大橋です。

塩川を渡河する3橋

 JR中央本線の塩川橋梁の橋脚部も魅力的です。橋の復旧の際の桁高違いの調整のためにコンクリート部を載せたようです。

塩川橋梁(JR中央本線 下り線)