ZEN-ON EB-17
spec)
ZEN-ON
EB-17
1965-
BOLT ON (6 Joint)
TURNER: 4
NECK:?
FRET BOARD:Rosewood
NUTS WIDTH: 44mm
RADIUS:16R以上
FRET WIDTH:2.0mm
FRET:20
SCALE:Short
LENGTH:760mm
BODY:Laminate Wood
PICKUPS:Single coil
NECK PU:4.28Ω
BRIDGE PU:4.28
1 VOLUME:(B500K)
1 TO:(A500K)
CAPACITOR:0.02
SADDLE:?
COLOR:Sunburst
3700g
ZEN-ON(Moraless)は長野県の辰野木工(前身)で家屋の建築等
戦後1946年ギター製作着手
後の1954年に全音発足
1961年エレキギター発売
海外のバイヤーから売れる物のコピーを求められたが工場長の”オリジナルを作ろう”との主張でZEN-ONのオリジナリティがあるそうです。
(60s Bizarre Guitars参照)
ZEN-ON(Morless)のギターはピックガードやコントロールパネル等オリジナリティを感じさせ、どこかヨーロッパのビザールギターの匂いもする格好良いメーカーです。
脱線しますがNirvanaのsmells like teen spiritのPVでこの1PUバージョンのEB-15が使われてます。
EB-17は1965年から作られたベースでネック周り等かなり太めで、まだかなりプリミティブな造りですがネックが太い影響なのかかなりサウンドも太いです。
またEB-17のジョイントは4点ではなく”6点留め”です。
後のモラレスのギターにも採用されてます。
他の型番でも変わった6点留めも使われており、試行錯誤してるのが感じられます。
ネックに関しては判断が難しいですが、指板はローズでRが限りなくフラットです。
Rがなくてネックが必要以上に太いと、
通常のギターに慣れてる場合違和感が大きい気がします。
(それに加えてフレットが低いと違和感すごいと思います)
逆にRを指板調整してラディアスを作りフレットを交換すると弾き心地に関してはかなり向上します。
スケールはショートスケールで自分が知ってる限り60年代のほとんどのビザールベースはショートで、ロングスケールの個体は1本しか知りません。
ボディはランバーコアとも言われるんですかね?薄い木が何層にも重ねられてます。
ソリッドギターだと大体2000-3000gの間くらいです。
ベースは若干重くて2500-4000弱くらいのイメージです。
自分が個人的にお世話になってるリペアマンがビザールギターは重いやつは大体良いギターと言っていて、最近は自分もそう思います。
重いなと感じるビザールギターは結果的にラワンや積層材ではない事も多くマホガニー系?な材で-3Pくらいでしっかりした木材で製作されている印象があります。(例外含む)
ある程度の重量があるビザールはクリーントーンでも歪ませてもサウンドに芯がある傾向があるように感じます。
PUの抵抗値は低めですがこのPUもデザインが格好良いです。
ポットは500Kでギターもベースもこの時代は基本500kです。
250はこの時代見たことがないのでひょっとすると70年代入ってから出来た物だったり、250を使う事が知られてなかったのか?
要検証です。
今回ゼンオン(モラレス)を改めて資料見ながら、細部を見ると当時オリジナリティを意識してたのが反映されているのが分かり興味深かった。
デザインは勿論、各パーツに、そして今まで気づかなかった独自のジョイント。
4-6年くらいビザールギターを調整してますが、ジョイントに関しては4点ボルトオンかセットネックがメインで基本的にどれも特別な事はありませんでしたが、ゼンオンは6点留め等独自の路線で進んでいたと思います。
Bridge Guitars
タカザワ