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予定調和な感動に価値はあるのか?(2023年3月23日配信)
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おはようございます。
ブライダル3.0を実現したいアナロジーの市川です。
第177回目はテーマは「予定調和な感動に価値はあるのか?」です。
抽象的な概念の言語化に挑戦する回。
(4007文字 / 約8分で読めます)
予定調和な感動
冒頭から私事で恐縮ですが、先週子供の卒園式がありまして無事に卒園するできました。これまで朝の登園は一緒に行っていたのですが、それがなくなると思うと寂しいような開放感があるような、いろいろな気持ちが交錯する今日この頃であります。
子供の成長は早いですね。
さて、卒園式ではわが子の晴れ姿を見て涙する親御さんも多かったのですが、卒園式に限らず世の中にはある種お決まりの感動シーンがあると思います。
・中学や高校の卒業式
・夏の甲子園やインターハイ、花園などの高校スポーツ
・24時間テレビの100kmマラソンのゴールシーン
などなど。
僕は年明けからTiktok見まくっているのですが、3月1週目に限り卒業式でのサプライズ動画が数多くおすすめに流れてきて、すんごい数の視聴数といいね数がついてました。最近の高校生ってすごいね。
ただ、サプライズと言いつつ「サプライズをする」という動画の流れや構成のフォーマットはほとんど同じだし、映っている人が誰かも全く知らないし、どこの高校なのかすらわかりません。
にもかかわらずこれだけ多くのバズを生み出しているということは、多くの人がそこに映し出される人のリアルな感情に共感したのでしょう。どこの誰かは知らないけど、そこは大した問題ではなかったようです。
この卒業式の動画のような、わかっちゃいるけど心が揺さぶれらるような事象のことを、今回の記事では「予定調和な感動」と呼びます。
上記の定義とした場合、結婚式も予定調和な感動と代表的な事例の1つと言えるでしょう。
ファーストミート、挙式、新郎新婦や友人からのサプライズムービー、花嫁からの手紙、エンドロールなど、涙を誘うシーンは数多くあります。
しかしこういったコンテンツも、一部では「テンプレ結婚式」と揶揄されているのも事実であり、あるべき姿としてこのままでもいいのかについて考えてみたい、今回はこれがテーマです。
感動の価値について考えてみる
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