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結婚式の正しい情報を伝えたい!は不可能だと思う話(2020年10月8日配信)
※本記事は毎週配信しているメルマガ「ブライダル業界の"裏"知恵袋」の過去ログです。ご購読希望の方はこちらから(無料)。
こんにちは。
ブライダル業界の知恵袋を運営しているアナロジー代表の市川です。
メールマガジン「ブライダル業界の"裏"知恵袋」では、毎回1つのテーマやトピックについて、ブログでは書けなかった内容をより深く・本音でお送りしています。
第52回目はテーマは「結婚式の正しい情報を伝えたい!は不可能だと思う話」です。
最近増加しているアフィリエイトサイトの記事、多様化する価値観、暗黙の了解とされてきたブライダル業界のブラックボックスを明るくしていこうとする動きなどから、結婚式に関する「情報」について考えることが今回のテーマです。
※twitterで「#ブラマガ」とつけて感想とか意見とか書いてもらえたら嬉しいです!
情報過多時代とブライダル業界
・スマホ保有率が上昇し、ネットワーク環境も整備されてきたことに伴い(今後は5Gも)インターネットへのアクセスが容易になった
・SNSやYoutubeの利用者の増加、ブログなど誰でも簡単にサイト制作出来るようになり、企業・個人の情報発信量の増加した
こういった背景から、個人が日常的に触れる情報量は近年爆発的に増えてきています。
ブライダル業界においても様々な情報があふれており、これまでのようにとりあえずゼクシィ(雑誌)買ってその中から選ぶ、という人は少なくなってきています。
・GoogleやYahoo!で検索をするとメディアだけではなく個人ブログなど様々なサイトにアクセスできる
・インスタグラムをはじめとしてSNSで情報を探す人も増えた
・ウエディングニュースやmarryなど結婚式専用のスマホアプリもある
・LINEオープンチャットやコミュニティのように卒花やプレ花同士で情報交換できる場所もある
これまでの式場がメディアを通じて発信する画一化された情報だけで結婚式場を探すのではなく、式場運営企業、メディア、個人(卒花やプレ花、その他第三者)など様々な主体が様々なフォーマットで発信する情報をもとに選択できるようになってきたことは、より多面的に判断ができるように変化してきたという点ではとても良い傾向だと言えます。
一方、結婚式のように情報の非対称性が大きい商材の場合、公開されている情報が正しいかどうかを顧客側が正しく判断するのは極めて難しく、情報収集と同時にどの情報の正誤を正しく見極めないと誤った判断につながってしまう可能性が高い。
また、結婚式はやり直しがきかない商材なので、誤った情報をもとに判断して思っていたものと違う結果になったとしても、どうしようもなくただただ後悔してしまうことも多いのも事実です。
つまり、
・情報収集力:膨大な情報の中から自分が欲しい情報を探せる能力
・情報判断力:見つけた情報が正しいかどうかを判断できる能力
これが現代の結婚式探しをする顧客に求められる能力であり、これができる人にとっては自分の理想とする式場やプロデュースサービスと巡り合うためにいい時代になってきたと言えます。
ただ、これを万人に求めるのはハードル高すぎて困難だと思うんですよ。
前にtwitterでも書きましたが、「ハナユメ 最悪」で検索すると、最悪だ!っていう記事と最悪だと言われているけどそんなことはない!っていう記事が半々くらい出てきて(全部アフィリエイトだけどね)、で実際どっちなの?を初めて結婚式をする人が正しく判断できるわけないだろうなと思っています。
このような情報過多の流れは今度落ち着くことはなく、むしろより加速していくと私は考えています。このような環境の中で、業界として個人としてどのような情報をどのように発信していけばよいのか、今回はこんなテーマで書いていこうと思います。
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