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企業が成長する意味って何?(2021年7月29日配信)

※本記事は毎週配信しているメルマガ「ブライダル業界の"裏"知恵袋」の過去ログです。購読希望の方はこちらから(無料)。

おはようございます。
ブライダル3.0を実現したいアナロジーの市川です。

第93回目はテーマは「企業が成長する意味って何?」です。
対外的に成長をアピールする企業は多いですが、改めて考えるとなんで成長が必要なんでしょうね?っていう話です。

5873文字 / 約11分半で読めます


学生の素朴な疑問

人の幸せな時間(結婚式)を提供する仕事をしているのになんで数字で評価されるんですか?

先日、学生の就職相談を受けていた時にされた質問です。

質問相手が社会人の方であれば「当たり前やろ」で終わる話と思いますが、このような質問を受けたときになんと返すかで面接官が数字と顧客満足のバランスをどのようにとらえているかが分かりますし、会社の価値観が反映されそうないい質問だなと思いました(笑)。

ちなみに僕ならこう返します。
ーーー
「評価する」とは、翌期の職位、等級、賞与額を決めること。要するに会社はあなたにいくら払いますか?を決めるのと同じ意味。

いくら払うかを決めるためには、原資がいくらでその原資獲得にどの程度個人が貢献したかを客観的かつ公平に図ることが必要であり、そのために最も適した指標が数字だから数字で評価する。

よって、やりがいや頑張り、顧客満足のような定性的な指標はお金の話とは関係ないのでそれで評価すべきではないと考えます。ここを評価基準としてしまうと公平性が保てないのと、高く評価したところで原資がないので対価を支払うことができないからです。

例えるなら、無遅刻無欠勤で仕事も頑張り家事と育児も頑張ってとても頼りになる夫だったとしても、収入が上がらなかったらお小遣いが増えることはないですよね、ってのと同じかな。その代わりにありがとうのハグが増えるとかは全然あり、みたいな(パートナーを逆転させても同じ話ね)。
ーーー

これが正解かどうかは分かりませんし(というか正解がある話でもない)、こんな話をしたら学生は誰も弊社には入社しないんじゃないかと思いますが、たぶん誰からどう聞かれても今ならこう返すと思います。

***

さて、弊社の回答はさておき、一般的な企業の回答としては「倒産しないためにお金が必要だから数字で評価するんだよ」という会社はほぼなく、「会社も社員も成長を目指しています、なので数字で評価する」的な前向きな回答をすることが多い気がします。気のせいかもしれないけど、自分が過去いた会社はこんな感じ。

で、この辺りがなんとなく腑に落ちていない人多いなぁと思うことが多いので、今回は企業はなぜ成長を目指すのかをテーマに書いていこうと思います。

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