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なぜブライダル業界ではイノベーションが生まれにくいのか?(2020年11月5日配信)

※本記事は毎週配信しているメルマガ「ブライダル業界の"裏"知恵袋」の過去ログです。ご購読希望の方はこちらから(無料)。

こんにちは。
ブライダル業界の知恵袋を運営しているアナロジー代表の市川です。

メールマガジン「ブライダル業界の"裏"知恵袋」では、毎回1つのテーマやトピックについて、ブログでは書けなかった内容をより深く・本音でお送りしています。

第56回目はテーマは「なぜブライダル業界ではイノベーションが生まれにくいのか?」です。
大きな業界変革期に突入しつつあるブライダル業界ですが、これまで大きなイノベーションは起こってはいません。その理由について考えてみます。

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イノベーションとは?

●定義
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イノベーション(innovation)とは「改革」「革新」を意味する英単語で、新しい市場の開拓や新機軸の導入など革新的な取り組み全般に対して使われています。
現在広く使われている意味はオーストリアの経済学者シュンペーター(Schumpeter)が定義付けたもので、シュンペーターは以下のようにイノベーションの例を挙げています。
1.創造的活動による新製品開発
2.新生産方法の導入
3.新マーケットの開拓
4.新たな資源(の供給源)の獲得
5.組織の改革
(出典)https://ferret-plus.com/6309
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日本ではイノベーションを「技術革新」と訳すことが多いですが、本来はその対象は技術利用に限定されるものではなく、新しいビジネスモデルの構築や新しい市場の創造などもっと幅広くとらえられるものです。

●他業界の事例
・音楽
カセットテープ&ラジカセ→CD&ウォークマン→ストリーミング配信

・決済
現金払い→クレジットカード→pay決済

・電話
固定電話→ガラケー→スマホ

このように「音楽を聴く」「決済をする」「電話する」という根本的な機能を満たすことは変わらずとも、使用するデバイスが変化し、マネタイズのモデルも変化してきています。

●ブライダル業界におけるイノベーション
以前のメルマガでも書きましたが、これまでで大きな業界変革と言えるのは「ゼクシィの登場」くらいじゃないかなぁと私は思っています。

(参考)
ブライダル業界をアップデートする、とは?(2020年7月9日配信)

もちろんゼクシィ登場以降も変化は続いているのですが、
・結婚式を提供してその対価をもらう、というビジネスモデルは変わっていない
・ハードやソフト面でのトレンド変化はあれども、事業成長にレバレッジを利かせられる技術利用はなされていない
という理由から、イノベーションと言えるようなものはないと思ってるんですよね。それに、今の状況を考えるとこれは今後も起きにくいと思っています。

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