独立前提の新卒採用は成り立つのか?(2021年4月22日配信)
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おはようございます。
アナロジーの市川です。
第79回目はテーマは「独立前提の新卒採用は成り立つのか?」です。
最近独立を考える人が新卒でも増えてきているという話をよく聞くので、企業側と学生側、そして最終的に顧客にとってメリットのあるキャリア設計ってどういうものができる?というのを今回は書いてみます
(6893文字 / 約14分弱で読めます)
「独立前提の新卒採用」について考えた背景と概要
まず今回のテーマの全体像をざっと書きます。
●背景
・ブライダル業界でプランナー中心にフリーランスを目指す人が増えている(特に優秀な人ほど希望する確率が高そう)
・実際に新卒から直接フリープランナーになっている人もいる
・様々な理由があるものの、依然としてブライダル業界の離職率は高く、退職するとそれまでかけた育成コストは無に帰す
・結婚式ニーズが多様化し、チャネルも複雑になってきているので式場集客が難しくなっている
このように「どうせいずれ独立することを目指して退職するなら最初からその前提で採用したほうが、企業と学生お互いにメリット大きいのでは?」と思ったのが背景です。
●制度概要イメージ
・新卒入社から5年後に独立(退職)することを前提にした採用コースを設け募集します。
・通常の採用フローとは全く異なる選考過程を設計し、将来的に独立して成功できそうなポテンシャルのある優秀な人だけを採用します。
・入社からの5年間で結婚式場での通常実務は担いつつ、独立に必要な知識やスキルを身に着けるための異なるキャリアパスを用意します。
・5年度に退職、独立します。
・独立後も元所属企業とパートナー関係を持つことで、お互いに業務委託や会場利用でwin-winな関係になります
大雑把に書くとこんな感じで、どちらかといえば既存モデルの課題解決というよりは時代の変化への対応、というイメージですね。
※雇用契約は有期なの?正社員なの契約社員なの?とか細かいとこまでは今回は考えてないので、その点はご了承ください。
で、今回はこのテーマについて、背景や制度の詳細、もし実行するならメリットとデメリットは何?今後の新卒採用はどのように変わる?などについて書いてみます。
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