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ブライダル業界の余命(2020年8月13日配信)

※本記事は毎週配信しているメルマガ「ブライダル業界の"裏"知恵袋」の過去ログです。ご購読希望の方はこちらから(無料)。

こんにちは。
ブライダル業界の知恵袋を運営しているアナロジー代表の市川です。

メールマガジン「ブライダル業界の"裏"知恵袋」では、毎回1つのテーマやトピックについて、ブログでは書けなかった内容をより深く・本音でお送りしています。

第44回目はテーマは「ブライダル業界の余命」です。
今回は経営目線の話です。

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ブライダル業界の業績状況

まずはこちらをご覧ください。

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●NHKの記事
結婚式 延期や中止17万組 損失6000億 新型コロナ影響
3月から来月までにおよそ17万組の結婚式が延期や中止となり、業界全体の経済的な損失はおよそ6000億円に上ることが分かりました。

●ワタベウェディングの2Q決算
2020年12月期第2四半期決算説明資料
・2Q売上:前年比55.5%減
・2Q営業利益:-52.1億円
広告宣伝費や人件費などの販管費削減に取り組んだものの、売上の大きな落ち込みにより、減収減益。

●テイクアンドギヴ・ニーズの1Q決算
2021年3月期第1四半期決算説明資料
・1Q売上:前年比83.7%減
・1Q営業利益:-34.8億円
新型コロナ影響で減収減益。

●AOKIホールディングス(アニヴェルセル事業)の1Q決算
第1四半期決算補足説明資料
・1Q売上:前年比95%減
・1Q営業利益:-13.2億円
4/7~5/31挙式・披露宴の中止。
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これらの記事や決算発表からもわかるように、これまでに見たことのない衝撃的な数字が並んでいます。

コロナ状況下(4月以降)の他上場企業の決算はまだ確認できていないですが、結婚式を施行できていない状況下では売上がそもそも得られずかつコスト(特に人件費、会場費等の固定費)はこれまで同様にかかる状態なので、同様に厳しい数字になっていることが予想されます。また、非上場のブライダル企業も規模の違いはあれども同じような状態でしょう。

ファイナンスの観点でこの期間の打ち手としては次の3つがあります。
・借入:コロナ関連融資、通常の銀行からの追加借入、〇〇(いつでも借りられる枠)、など
・助成金や給付金:雇用調整助成金、持続化給付金、など
・コストカット:広告費削減、給与カット、業務委託や派遣契約の終了、など
それぞれをどのレベルで実行しているかは会社によって違いはあると思いますが、取り組んでいると思います。

企業の経営に携わる方や個人事業主の方は嫌でも直面していると思いますが、そうでない方は自分が所属している会社の経営状態を把握されていますか?

最近はお客様に対して今後どのようなサービス(結婚式)を提供していくかをテーマとしたトピックが多いですが、今回は現実的な経営についてをテーマにしていきたいと思います。


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