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結婚式場は減るの?(2023年10月12日配信)

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おはようございます。
ブライダル3.0を実現したいアナロジーの市川です。

第206回目はテーマは「結婚式場は減るの?」です。
タイトルそのままです。

(3586文字 / 約7分で読めます)


これからの結婚式場は減っていくのか?

減ります。
これは間違いないです。

倒産して事業継続が不可能になる、継続自体は可能だが自主的に婚礼事業から撤退する、事業譲渡する、などケースとしては様々ですが、その理由の多くは業績不振によるものです。

結婚式場運営事業の業績(というか利益)は
・利益=施行組数×単価×利益率
└施行組数=婚姻組数×結婚式実施率×自社シェア
と計算されるので、どのKPIが下がっても業績は低迷します。

ちなみに、婚礼事業者として最もどうにもできないKPIである「婚礼組数」は2023年1~3月期で前年同期比▲14.2%だったようです。

(出典)2023年1~3月期の婚姻数が大幅減

こんなペースが続いたらもう業界全体が厳しいよね、これまでは縮小とはいっても年3%~5%程度だったのに…。これが続いたらもう無理ですね。少なくとも「箱を持つ」というビジネスモデルは続けられないと思います。。本業が他にあって、副業でウェディングプロデュースもやりますみたいなスタイルしかできなさそうです。

さてそんな悲観的な未来について考えても仕方がないので話を戻しまして、倒産や事業撤退以外にも本業集中のための事業譲渡のケースとかもあるんですが、シンプルに言えば赤字の結婚式場かつ今後の回復見込みがないところは式場運営から撤退していくことになると思います。

そんなことあるのかよ!?と思う方はM&A仲介サイトとか見てもらえれば、売りに出てる結婚式場簡単に見つかるので、時間があれば見てみてください。

それともう1つ、今黒字で業績的に問題なくても撤退を決断するケースがここから3年くらいは増えていくんじゃないかと思っています。


結婚式場の事業撤退が増えると思うもう1つの理由

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