適正な広告宣伝費っていくらなの?(2023年9月21日配信)
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おはようございます。
ブライダル3.0を実現したいアナロジーの市川です。
第203回目はテーマは「適正な広告宣伝費っていくらなの?」です。
結婚式場の広告宣伝費の最適ラインが最近よくわからなくなってきたって話です。
(3445文字 / 約7分で読めます)
ブライダル業界の売上高広告宣伝費率
突然ですがクイズです。
一般的な結婚式場運営企業の売上高広告宣伝費率は約何%でしょう?
①1%
②3%
③5%
④7%以上
わからん!という方はちょっと考えてみてから進めてくださいね。
***
正解は④です。
ちなみに直近決算期の上場企業の実績を見てみましょう。
T&G:6.9%(2023年3月期)
ツカダ:7.5%(2022年12月期)
エスクリ:11.1%(2023年3月期)
IKK:有価証券報告書に記載なし
ブラス:7.5%(2022年7月期)
出店エリアや集客方法によって企業ごとに差はあるものの、全体的に平均すると7%前後かそれ以上ですね。
※注 会計上の仕訳で、何を広告宣伝費&販売手数料で処理しているかは不明なので正確な定義が一致しているかどうかはわかりません。
※注 コロナ期間を含む決算期なのでその影響もあるかもしれません。
挙式披露宴の平均単価は約303万円(結婚トレンド調査 2022)なので、その7%=約20万円分は広告宣伝費として支払われているわけですね。
あぁ、私たちの払った結婚式のお金はゼクシィにこんなに使われているのか、と思う新郎新婦がいるかどうかは知りませんが、実態としてどうなってますか?と言われるとこんな感じなわけです。
さてもう1つ。今度は質問です。
この広告宣伝費高いと思いますか?
①高いと思う
②安いと思う
③ちょうどよいと思う
この質問の回答は、今どの領域で仕事をしているかで割れそうだなと思います。結婚式場の立場、媒体、コンサル、フリーランス、その他。
僕個人としてはこれが高いか安いかの明確な正解はないと考えているのですが、ここ3年で明らかにマーケット環境や集客の施策が変わったにもかかわらず、ブライダル媒体への広告出稿ってほとんど変わってなくない?と感じてまして、今回はその点について書いてみます。
結婚式場の広告費は何で決まっているのか?
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