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プロデュースと式場の雪解けの日は来るのか?(2022年3月17日配信)

※本記事は毎週配信しているメルマガ「ブライダル業界の"裏"知恵袋」の過去ログです。登録のこちらから(無料)。

おはようございます。
ブライダル3.0を実現したいアナロジーの市川です。

第125回目はテーマは「プロデュースと式場の雪解けの日は来るのか?」です。
久しぶりに長いんですけどこれから大事になっていくと思っている考え方の話です。

(4646文字 / 約9分で読めます)


結婚式プロセスの多様化と課題

ブライダル業界のマクロトレンドを考えてみると、僕は以下のようにとらえています。
・2000年代はゲストハウスの台頭などによる結婚式場タイプの多様化
・2010年代はオリジナルウェディングと称される結婚式スタイルの多様化
・2020年代はプロデュース、フリーランス、式場探しなどに代表される結婚式プロセスの多様化

特に近年はプロデュースサービスも増えてますし、フリーランスで活躍するプランナーやフォトグラファー、ヘアメイクの方も増えています。

その一方で、プロセスの多様化に伴う課題も表面化してきている印象で、一般化すると以下の感じです。

***
1.プロデュースやフリープランナーが顧客と契約する
2.顧客が希望するイメージに近い結婚式場に会場使用の依頼をする
3.断られるor実現不可能に近い条件を提示される

お客様の希望実現のために一緒にやりたいだけなのに式場にとって私たちは敵なんでしょうか…、的な印象を持つ
その結果、式場対フリーランス、のような対立構造になりがち
***

多少誇張して書いていますが、こういった発信を見かけることが増えた気がしています。

もちろんすべての事例でこうなっているわけではありませんし、式場と良好な関係を築いているフリーランスの方もいらっしゃいます。しかし、実態としてこういうケースは少なくなさそうです。

会場タイプ・場所も自由、スタイルも自由、そしてこれからはプロセスも自由になっていく。
このようにビジネスモデルが大きく変化していく場合、その転換期ではどこかに必ずひずみが出ます。

そしてそれは今では上述のような課題として表面化していると言えるのでしょう。

僕は仕事を通じて大手から個人まで、式場側とフリーランス側の両方からお話を聞く機会が多いので、そういった情報をもとに課題の原因と今後に向けてどんなことが必要なのかについて、今回は書いてみます。

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