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会場とプロデューサーの概念を分けて考えてみる(2023年9月7日配信)

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おはようございます。
ブライダル3.0を実現したいアナロジーの市川です。

第201回目はテーマは「会場とプロデューサーの概念を分けて考えてみる」です。

フリーランスの増加、顧客ニーズの多様化の背景から、今後の結婚式づくりの方法について考えてみます。

(3251文字 / 約6分半で読めます)


会場とプロデューサーとは

これまでのブライダル業界では会場とプロデューサーが一体化していること(同じ企業が運営している)ことが前提と考えられていました。

例えばこんな感じ。

  • 青山迎賓館はT&Gが会場を持っていて、かつT&Gのプランナーが結婚式をプロデュースする

  • ラグナヴェールTOKYOはエスクリが会場を持っていて、かつエスクリのプランナーが結婚式をプロデュースする

  • IWAI OMOTESANDOはCRAZYが会場を持っていて、かつCRAZYのプロデューサーが結婚式をプロデュースする

※「会場を持っている」表現については厳密に物件・土地オーナーというわけではないので議論の余地がありますが、これ以上に適切と思われる表現が思いつきませんでした。

これは、結婚式をするためにはまず最初に会場から選ぶことが一般的だったので、「どこで誰と結婚式を創るか?」をセットで選ぶスタイルと言えます。

一方、近年はプロデュースサービスやフリープランナーなど、会場を持たずにプロデュースのみを専門で行うチームや人が増えてきました。

  • ・格安系であればスマ婚や楽婚など

  • ・少人数系であれば小さな結婚式や家族挙式など

  • ・オリジナル系であればHAKU、花ノ結婚式屋、フリープランナーの方など

この方法で結婚式を挙げる場合は、まずプロデュースに問合せて契約、その後または同時に会場を提案してもらって会場も決定、という流れになるので、「誰と創るか」と「どこで挙げるか」を別々に選ぶスタイルと言えます。

・独立プロデューサーの増加、会場運営企業側の業績的観点、顧客側(カップル側)のニーズ変化

これらの背景から、「結婚式において会場選択とプロデューサー選択は別々で行うもの」という考え方は広まっていくのではないかと予想していますし、個人的にもそうなったほうがいいと考えています。

今回はこのテーマについて書いてみます。


同じ会場でもプロデューサー次第で結婚式は違うものになる

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