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母の胎内からはじまるバージンロードは、よちよち歩きの歩み

お疲れさまでございます。「昔々、ある国の・・・」それは、ウェディングベール(Wedding veil)と、バージンロード(wedding aisle)の物語です。諸説ある、物語のひとつです。

母の愛がおりなすこの物語を、知っていてほしいと思いました。

わたし自身が、この物語を知ったのは9年くらい前です。知った時から、出会う花嫁さまにはお伝えしています。ときには、涙をながし、お母さまを想う言葉をお聞きすることがあります。

では、書きます。



◇ 幼きわが子を包みこむ母の姿

昔々、欧米のある国での花嫁物語です。昔むかしのお話しです。その時代は、森や林のような暗がりには、魔物がすんでいると言われていました。よって、親は幼き子供たちが、そこへ行くことを注意しました。

また、女の子は魔物にさらわれてしまう。とも、言われていた時代です。母親は、わが子が生まれる前から、わが子を守るための布を織ったり、レースを編んだりしました。

その布は、わが子が眠りにつくとき、赤子の身体を包むようにかけられ、その身を守ります。いつもです。それは、まるで「いつも抱きしめていたい」「いつも包み込んで守ってやりたい」そんな母心を託された布の姿です。

この布が、ウェディングヴェール(Wedding veil)のはじまりです。諸説ある、物語のひとつです。



◇ そこは、母の胎内

女の子は、いつか、いつかお嫁にもらわれていきます。その時代は、女性が財産と交換のようにお嫁にゆくこともありました。

お嫁に行くことがきまりました。その日、式が行われる教会は森の中にありました。花嫁は、精いっぱいの花嫁したくをととのえ、ブーケを手にもちます。そして、幼き頃から、わが身を守ってくれたヴェールで身を包みます。

変わることのない母の愛に、抱かれる瞬間です。

花嫁は、その姿で、愛する人の元へバージンロードを歩きすすめます。バージンロードには、バージンロードのはじまりの地点があります。はじまりの地点から、彼が待つバージンロードの先までが、これまでの花嫁の人生だといわれています。

その人生の、はじまりの手前。教会には、バージンロードの手前に小さなお部屋があります。そこは、母の胎内です。いちばんたいせつで、いちばん神聖な場所。花嫁は、さいごの花嫁姿の仕上げとして、母の手で、今までのように、いつものようにヴェールをかけてもらいます。

この瞬間に、愛情いっぱいに育てられた、美しい花嫁姿が生まれます。



◇ 幼き歩みのバージンロード

母の愛情に包まれ、父の頼もしい腕に頼りながら、花嫁は自分の足でバージンロードのはじまりに立ちます。はじまりは、赤子が産声をあげた瞬間です。

父にささえられ、花嫁の足は半歩ずつ進みます、右足を少しだして、左足をそろえる。左足を少しだして、右足をそろえる。よちよち歩きの幼子の歩みです。


一歩目が、1才。

二歩目が、2才。

三歩目が、3才。 四歩目が、・・・。 五歩目が・・・。


産声をあげてから、幾日も幾日も、父と母に守られてあるいてきた道。その道の先に愛する人が待っている。一歩、一歩、近づいてゆく。


バージンロードの、物語はここまでです。

This is the end


諸説ある、物語のひとつです。



◇ 結び。

ここまで読みすすめてくださり、ありがとうございます。

母が、愛しいわが子の誕生を、待ちわびながら紡いだ布。いつも、その愛情で包み込んでいたこと。すべての魔物から守り抜いた愛。それが、ウェディングベール(Wedding veil)のはじまりです。

おぼつかないよちよち歩きの道。その道は、父と母に守られている。この一歩、二歩があったから愛する人と出会った。これが、バージンロード(wedding aisle)のはじまりの物語です。どちらも、諸説ある、物語のひとつです。

親の愛情を、置き去りにしがちな今日この頃。なにかしら、心にとどいたら幸いです。

最後に、ひとつお断りです。バージンロードは、和製英語です。本来の名前は、ウェディングアイル(wedding aisle)と言いいます。教会の通路(側廊)のことです。日本人に馴染みのある、バージンロードで書きすすめました。悪しからず。

また、引用先の記述はございません。うっかりコピーし忘れました。引用先は不明のままです。ご利用は、ご承知の上でお願いいたします。


では、では。

明日も、会いましょう!


出会ってくださり、ありがとうございます。サポートは、少し先で叶えたいことがあるので、そのために使います。目の前のことに、気持ちを込めて向き合って参ります。by takako