役職者の役目ってなんだ?
お疲れさまです。季節が、やっと暑くなってきました。気候が、季節に伴ってくると、心なしかホッとします。そして、少しずつ街へ人が出はじめてきました。
どの業界も、新しい形を模索しながら、進化のために動きはじめるのでしょう。そこで、牽引する役目のリーダーは、力を発揮しなければいけない場面が今まで以上にふえてきます。「リーダー=役職者=肩書のある人」すべてが、このイコールに当てはまらないかもしれませんが、大まかこんな感じだと存じます。
かつて、組織人だった時。
いつからか「リーダー=役職者=肩書のある人」でした。その役目などわかりもしない時に店長の辞令をいただき、なんとかやっていました。そして、辞令をいただいた時、ある人のことを思い出しました。それは、1989年ブライダルの世界へ足を突っ込んだ日のことです。
パートで入社した私には、だれが偉いのか、だれに何を聞けばいいのか、オロオロしているばかりで、なにがなにやらわかりませんでした。そんな初日、お昼ご飯の準備の時。ちゃぶ台の真ん中、壁を背にして大御所だっ!と感じた方がいました。その貫禄!的中でした。社長ではありません。専務や常務でもありません。あとで聞いた話ですが、役職などはなかったそうです。現場のベテランさん、最高年齢者さん、当時65歳の方でした。私と入れ違いに、現場から引退されると聞きました。
その日、
お昼ご飯を一緒に食べていると、営業の男性がもめている声がきこえてきました。話しの内容は、私にはよくわかりませんでした。もちろん、他の方は分かっている様子で、怪訝そうな顔つきでした。そして、ご飯を食べる手を止めて、大御所さんが一喝!
「いちばん給料が多いのは誰やっ!給料の多いもんが、いちばん働くのが当たり前やっ!」
その場は、見事に、しーーーん。静かになりました。もめごとの内容がわからない私には、大御所佐藤さんの言葉だけが、脳裏に響きました。今も覚えています。
人生初の辞令をいただいた時
大御所佐藤さんの言葉を思い出しました。「私は、部下よりも給料が多い。いちばん働けばいいんや!」とても単純ですが、そう思いました。それから、それまで以上に、酷使するほどに年がら年中働きました。売り上げを上げる鬼になりました。365日中、360日働いていました。褒められることではありませんが、それほどまでに無我夢中で働かせてくれたのは、あの日の大御所佐藤さんの一言が脳裏に響いたからです。ありがたいです。
フロアを走り回り、鬼になるほど働いたことで、この仕事を「天職」と感じるほどに成れました。
ただ、よーく考えると、いちばん給料が多いのは社長なのです。私ではありません。(笑)そして、死ぬほど働いていても「役職者の役目」が、わかったわけではありません。それに、そんなことを考えたり、疑問に持つような時間は全くありませんでした。
結び。
確かに、肩書はほしかったです。入社して間もなくから、手に入れたいと思っていました。それは、売上を上げるために力が欲しかったからです。手に入れた時は、役職の役目などわからずに、がむしゃらに働いただけ。組織を卒業するころになってやっと。役職とは、誰かを支えるため、「役」に立つための「職」だとわかった。大切なことを、教えていただきました。今後も、活かして参ります。今思えば、大御所佐藤さんの一喝が、役職者の役目を集約していると存じます。
「いちばん給料が多いのは誰やっ!給料の多いもんが、いちばん働くのが当たり前やっ!」
では、では。
明日も、会いましょう!