【 紅茶 : 胃腸を温め、集中力を高める 】
ほっと一息の時に飲む飲み物としては、もっぱらコーヒーばかりの私ですが、漢方の先生にコーヒーの飲み過ぎを指摘されてから、コーヒーに変わる別の飲み物を模索中の私…
今回は、紅茶のご紹介です。
紅茶は茶葉を100%発酵させてできたお茶です。
緑茶は涼性のお茶に対し、紅茶は温性になります。
発酵という過程が加わると、同じものも薬効が変化するのですね…!
紅茶は胃腸を温め、調子を整えます。
体質的には冷え体質の『陽虚』やエネルギー不足の『気虚』の人のおすすめです。
反対に体に熱のこもった陰虚体質やイライラしやすい人は控えるようにしましょう。
古典より、紅茶には視力を回復して脳の集中力を高めるはたらきがあります。
これはカフェインが含まれていることに由来しているのでしょう。
私も知らなかったのですが、コーヒーより紅茶の方がカフェインの含有量が多いそうです!意外…!!
現代の研究からは、紅茶には強い抗菌作用が認められています。
紅茶の赤い色素は特殊なカテキンで、強い抗菌作用があります。
カテキンも豊富に含まれているため、インフルエンザなどの予防にも効果的。
濃い紅茶でのうがいがおすすめです。
また、含まれるタンニンも注目したい成分。
飲めば血栓予防に、髪にリンスの代わりとして使用すると傷んだ髪のリペアにもなります。
ただ、寝る前に摂取すると不眠になったり、食後に飲むとタンパク質の吸収を阻害するという一面も。
ミネラルと結合して鉄分の吸収をも阻害されるので、貧血の人は摂取量を注意したいところ。
イギリスではアフタヌーンティーとして午後3時前後にお茶を嗜む習慣がありますが、これは理にかなった時間帯。
食後から少し経った時間帯なので、栄養の吸収を阻害することなく、またちょうど疲労のたまる時間帯ですので、カフェインの作用で眠気を解消することができます。
紅茶がコーヒーよりもカフェインが多く含まれることもびっくりでしたが、午後3時のお茶にもちゃんと意味があったことにびっくり。
その頃にはきっとエビデンスもなかったであろうに…やはり故人の知恵って、すごいです。。