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忘れられない、大失敗。

私が出版プロデューサーをしていたころにやってしまった。想いで深い大失敗についてお話しします。

それはSNSの告知で、私が出版をプロデュースしていることを知った知人からの依頼でした。

気心知れるというほど仲良しなわけでは無かったが、それなりに何でも話せるしお願いもしあえるくらいの関係でお友達といえるくらいの仲の方でした。

その方は、結婚式やプロポーズなどのプロデュースをされる方でしたので台本などもたくさんあってそれをまとめ上げて自伝であり、プロフィールであり、会社の名刺にもなるし、なにより小さな感動の物語がたくさん掲載されている本という事で、いう事なしの企画でした。

とてもウキウキした気持ちで、楽しみで仕方ありませんでした。
開口一番、こんにちは。どうもこの度は、私に話を聞かせていただけるという事でほんとに楽しみに伺いました。有難うございます。とご挨拶をさせていただき。

いいえこちらこそ遠路わざわざお越しいただき、ほんとにありがとうございます。
と感じの良いお互いのあいさつを終えました。

お茶を出していただき、打合せをスタート、先方の方のプレゼンを聞いてほんとにワクワクしました。
絶対、これを本にして世に出したい。たくさんの方々に読んでもらいたいと心の底から思いました。

ひとしきり、お話を伺い。私のターン。いろいろお話をさせていただき結果見送りとなりました。

私は帰りにぽっかりと穴が開くという心の状態をリアルに感じた。
何でなんだろう?
いや断る理由もわからないし、出来るのに。
ずっと、明確な理由も分からないけど、
間違いないのは自分に問題があったという事実と違和感。
悲しいのと、むなしいのと、腹立たしいのと自分がとてもこの先やっていけないと思った事を覚えています。

今は、あの時自分に何が足りなくて何をできなかったのかすごくわかるので、まっさらからやり直すことが出来れば、必ずあの本は出版できたと思います。
しかし、後悔先に立たずでもう一度やり直しを提案して刊行することにはならないのです。



失敗してはいけない失敗というやつです。



さて、私は何をしたのでしょう?

・この時したこと。
私にできることを、全て話した。
好事例も全て話した。
私ならできますみたいなことをこれでもかと伝えた。

・その時しなかったこと。
私に求めることは何ですか?を聞いていない。
先方さんが私を選んだ理由を聞いていない。

クライアントがやりたい事を聞いただけで、私とやりたい事は何なのかについて一切話さず私にお任せください。と言ってしまったことで”考えます”という答えを導いてしまいました。

人間関係って、やっちいけないと分かってるけどやってしまうこと。
やらなければならないと分かっていたり、やった方が良いとわかっていてもやらない事や忘れがちな事ッてありますよね。

これを読んで、今日のお仕事の参考になることを拾ていただけると幸いです。

では、また。

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