"Entrée" behind-the-scenes⑦ルーシー・キャント・ダンス
僕はずっと、悲しみや憤りなどを、そのままの形でストレートに表現することに合点しグラムロックやプログレなどを軸にパンク精神を伴って音楽を作ってきた。
それは、陽の音楽は陽のマインドでしか作れなく、自分は作るのに相応しい人間ではないんじゃないか、と思ったからだ。
しかし、Bryan Associates Clubというバンドが2016年11月に解散してから、原点に立ち返るために自分のルーツを改めて探りあらゆる音楽を再吸収した結果、ダンスミュージックやソフィスティケイトされたポップスは、「陰のエネルギーを強烈に陽としてアウトプットしている音楽」だと気付くことができた。
悲しいとき、人はなぜ悲しいのだろう?
幸せだった時間を知っているから?憧れに追いついていない自分がいるから?
悲しみには、輝きが伴っている。それは、表裏一体。
ダンスミュージックは、一見華やかなようで、悲しみを内包している。
僕には、そう聴こえた。
僕にも、作れる気がした。
ダンスするということは、必然的に身体の躍動を伴う。
そこにおいて、悲しみのエネルギーは、必ず陽に転じるんだ。
ルーシーは、今は踊ることができない。
でも、ほんとうは踊ることができる。
できないと思い込んでるだけなんだ。
誰かに愛されることなんてないって、決めつけてるんだ。
でも、誰かを愛する勇気を、少しの勇敢さでもいいから一歩踏み出せたら。
この曲の最後、ルーシーは踊れているかな?笑っているかな?
皆さんには、どう聴こえますか?
僕の中には、答えはあります。
【Spotify】
BRIAN SHINSEKAI - ルーシー・キャント・ダンス(1st Album『Entrée』収録)
https://open.spotify.com/track/2W5idcOtE9rkzAf6WI0v2L
"愛されたい頃は 見えていなかったけど
愛することのほうが 素敵だって思えたとき
分かる 産まれ落ちた意味が 分かる 虹が架かる意味が
分かる 君と出逢った意味が 分かる ほら"
2018年、ビクターよりメジャーデビュー。シンガーソングライター/トラックメイカー。愛猫カールをこよなく愛す。ベイスターズと北欧料理に励まされるピアノマン。◆新曲「三角形のミュージック」MV→https://youtu.be/hKb500zLQCE