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産後ハゲの心情

きた。この時期が来た。

産後3ヶ月。一人目のときも、ちょうどその頃だった。
「私禿げるんかな」と思うほど、激しく髪が抜け落ちる時期。

ある日突然、自分の髪の毛がいつにも増してバスルームに散らばっていることに気付く。そういえば最近、くしに何本も髪がついてたな。

手ぐしやシャンプーをするだけで髪はごっそり抜け落ち、排水溝は髪の毛で詰まりそうになる。手にまとわりつく髪の毛を見ると、本当にぎょっとするレベルだ。

冗談じゃなく、尋常じゃないほどに抜けていく髪の毛たちをみて、私は悲しくなり涙がこぼれそうになる。(これもホルモンのせいなのか?)

一人目が生まれた3年前の夏、夫に産後で髪が抜けることを伝えた。床を掃除する前だったので髪の毛は散らばったままで、夫は抜けた髪たちを見て「わ。ほんとだ、大丈夫???」と言った。

(知らんよ、、大丈夫じゃないよ。)(私だって心配なのよ…)

産前産後はさまざまな予想だにしない身体の変化が次々に訪れる。赤ちゃん中心の生活の中で必死に世話をしている中で自分に構っている余裕などなく、髪の毛がこんなに抜け落ちてくるなんて聞いてない。

抜け毛の原因は、やっぱりホルモンバランスの変化。妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発で、本来抜けるはずの髪の毛もそのまま生え続けるらしい。
産後はそれが急激に減るから、妊娠中に抜けるはずだった髪と、産後通常通り抜ける髪が同時に抜けることで、めちゃめちゃ抜けたような錯覚に陥る。(本当に抜けているのだけど)
長くても1年くらいで抜け毛は目立たなくなるそうだ。

先に夫のことを少し悪者扱いのように書いたけど、この反応は至って普通のことだと思う。だってびっくりするし大丈夫??としか言いようがない。

「産後だからね」「生えてくるから大丈夫だよ」とか「頑張った証だね」とか言ってくれる人がいたなら、それは神だ。涙は嬉し涙に変わるだろう。

つまり、私たちは認めてほしいのだ、ただ。

自分でも追いついていない身体の変化と昼夜関係のない生活を。

変化にちょっとだけ目を向けて「おつかれさま」って言ってくれたら、それだけでまた自分を取り戻せるんだ。

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