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転職するのが普通になるこれからに必要な、”本音”でいることの大切さ

自分の本音って、世の中どれほどの人が日々吐き出しているんだろう?大抵の人は言えずに、心の中にしまったまま1日を終えてしまうのではないだろうか。

私の今言っている本音というのは上司に対して「またこのおっさん同じこと言っているよ」とか細かい女の先輩に「何回もうるさいなあ」とか、そんな愚痴や負の本音のことではない。

”自分の意志や意見・想い”のことだ。

最近本音について考えさせられることが二つあった。

著者の佐野さんは日本唯一の「退職学」の知見を世の中に提唱している人で”転職して人生がうまくいく人”と”何回転職しても変わらない悩みを抱えている人”の差や”転職後も声をかけられるような良い転職”をするために何をするべきかなど自身の経験をもとに世に広めている。

その鍵が「本音を磨く」ということだった。

私は、会社に対して「本音」を言うのっていけないことだと思っていた。

従順に会社のいうことには従わなきゃならなくて、そうじゃなきゃ周りから「あの人はこんなことを言っていた」とか悪い噂が立ちそうだし、上からもダメな従業員と見なされてしまうと勝手に恐れて「わかりました!」としか言わないロボットのような、まるで軍隊の一員のような、そんな感じで働いていた。(ように思う)

本音が言えていないから本当のコミュニケーションができなかった

思えば上司や同僚、その日一緒に働く人と上辺だけのコミュニケーションだったのだ。その場の空気とか空間を埋めるだけの会話しか私はしていなくて、自分の思っていることとか何をすべきかどうすべきか、これからどうありたいのかとかあまり考えず「先輩がこうしていたから」「これがルールだから」といつも自分を守る方に入ってしまい、本音は言えないままだった。

もうひとつ考えさせるきっかけとなったのは「Bold Type(邦名:NYガールズダイアリー)」という海外ドラマから。

NYの出版社で働く女3人の物語なのだけど、シーズン1第6話で、ライターであるジェーンが敏腕上司のジャクリンに対して、本音をぶちまけてキレるシーンがある。

つらい過去を揺さぶられるような記事を任されたジェーンが、ジャクリンに進捗を聞かれたときに「あなたは私たちのことを駒のように扱って働かせる。私たちはあなたのこと何も知らないのにそんなのおかしい」みたいことを言う。

細かい背景やジェーンとジャクリンの関係性の説明はこの場でできないけど、こんな風に自分の感情に乗って物事を伝えられる人はそういないだろう。

これを聞いたジャクリンはその晩、自宅にジェーンを呼び出して家族を紹介したり自分を知ってもらう機会を設けて真摯にジェーンの言葉を受け止める。そしてここから本当のコミュニケーションがはじまって想いをこぼし合う。

このドラマをみてて思うのは、良い働き場を作るのに大事なのは、上も下も関係ないフラットな状態でいるということだ。

もちろん役職の違いはあるけれど、根底的に信頼関係を得るためには本音を通したコミュニケーションをしなきゃ築くことはできないんだってこと。

ジェーンみたいにぶちぎれる必要はないけど、なにか思うことがあれば伝える必要はあるし、実際そのシーンは見ていてスカッとした。

オンラインやリモートワークが普通になってきた今だけど、だからこそ一人ひとりの想いとかコミュニケーションを大切にしていかなきゃならないし、相手を”知る”努力がこれからはより必要だと思う。

転職が普通になるこれからの時代に意識するべきこと

対等で、良い関係を築くにはまず自分の本音を話してみることから。
そしてそれに加えて自分がこうありたい、こうなっていきたいという将来像を少しでもいいからきちんと話す。

そんなコミュニケーションを意識していけば自ずとその先もつながるようないい関係が持続できたり、納得のいく転職や、周りが応援してくれるような次のステップにつながっていくのではないのかなと思う。

これからの働き方に必要なのはありのまま、”本音”でいることなのだろうな。

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