get it わたしの備忘録~『ジョー・ブラックをよろしく』で学んだ英会話フレーズ⑲

スーザンはいきなり現れたジョーに動揺している。
スーザンのセリフに自分なりに訳をつけてみる。

I thought you were just a regular Joe.
(Joe:I am. Joe.)
Not the one that I met this morning.
あなたのこと、普通のどこにでもいる男性だと思っていたの。
(Joe:僕はJoeだよ)
でも今朝会った人じゃないわ。
Hitting on me in as nice a way as I've been hit on in a long time. The second that you found out I was my father's daughter, you, uh-- well, you acted like a stranger.
久し振りに素敵な出会いだと思ったのに、私が父の娘だとわかったとたん知らない人のふりをするのね。
What are your intentions? Huh? I mean, just to, uh, make little dramas in coffee shops, turn a woman's head? I don't mind admitting that my-my head was turned.
どういうつもりなの?
コーヒーショップでのあの出会い、あの時は私をからかったのね。別にそれでもいいわ。
I-I liked it. But, well, ten hours later, I feel like a fool. I just don't get it. I don't. You, my father, here in this house.
It's, uh-- it's upsetting me, and I -- what happened to that sweet guy from the coffee shop? Who are you, anyway?
わたしも楽しかったんだし。でも、今の私はバカみたい。
訳がわからない。あなたと父が一緒にこの家にいるなんて。コーヒーショップでのあの感じのいい彼はいったいどこにいったの?あなたは誰なの?

★Joeについて
アメリカでよくある男性の名前なので、「どこにでもいるような平凡の男性」のことをregular/average Joeと表現するそうだ。
日本語で言う「太郎」のような感じだろう。
ちなみに女性の場合はplain/average/ordinary/regular Janeと言う。

この場面で、スーザンは「どこにでもいる男性」という意味で「Joe」を使っている。対して、死神ジョーはスーザンの言う「Joe」を自分の名前だと勘違いしている? 俗世のことを何も知らない死神らしい台詞?
それとも、今の自分は「どこにでもいる普通の男性」だと言っているのかな?

★「turn a woman's head」という表現、面白いと思った。「気を引く」という意味だろう。
「ロングマン原題英英辞典」によると
turn somebody’s head= to be attractive in a romantic or sexual way 

「振り向かせる」と和訳するのは難しくはないが英訳するとなった時、なかなか出てこない表現だと思った。
ちなみに、フランスを代表する劇作家であり映画監督Sacha Guitryの言葉に
“The best way to turn a woman's head is to tell her she has a beautiful profile.”というものがあるそうだ。

★I just don't get it
get it には「わかる」「理解する」という意味がある。

(1) understandと同様に現在形で「理解している」状態を表し, 完了形の意味に近いが, すでにわかったことを強調するときはI got it. やI've got it. などの形が用いられることもある.
(2) くだけた話では文脈から明らかな場合しばしば主語が省略される
“Get it?” “Got it.” 「わかるかい」「わかったよ」.
(3) 強調のため時に繰り返して用いられる
  “I get it. I get it.” “You get what?”
  「わかった, わかった」「何がわかったんだい」.
<Dualウィズダム英和辞典より>

また、I got it.には「電話をとる」という意味もある。

★I got it. と You got it.
I got it.は「(相手の言ったことを理解した時の)分かりました。」という場面で使われ、You got it.は「(相手の頼み事や依頼を承諾する時の)了解しました。」という場面で使われる。

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