わたしの備忘録~『ジョー・ブラックをよろしく』で学んだ英会話フレーズたち⑭be around

「Joe」の姿をしたDeath Joeがビルを訪ねてくる。死神ならどこからでも入れるのだろうが、姿通り、玄関のチャイムを鳴らして訪れるところが面白い。

そして、通された部屋での会話。
姿を現さない声の主に向かって、「誰だ?ふざけているのか?」と不安を隠せないビルにDeath Joeは言う。この時のセリフはまるで舞台を思わせるようだ。

お前は誰だと問うビルに対して死神は話す。
Just think of millenniums multiplied by eons.. Compounded by time without end
I've been around that long. 
But it's only recently that your affairs here have piqued my interest.
Call it boredom. 
The natural curiosity of me, the most lasting… and significant element in existence, has come to see you.
果てしない永劫の時を過ごしてきた。終わりのない永遠の時
私はそれだけの時を過ごしてきたのだ
だが最近、人間の世界に興味が出てきた
退屈とでもいおうか、好奇心に突き動かされて、生あるものすべてに君臨するこの私が、お前に会いに来たのだ

このセリフの中の「I've been around that long」
aroundは前置詞か副詞。この場合は副詞だろう。でも、be動詞の後にくるということは「around」は補語ということ? ん? 副詞って補語になれたのか?

ググってみると「5文型という概念からいくと副詞は補語にはなりえない」という記述が多くあった。確かに…

「英文法解説」を見てみる。この中にはこのように記されていた。

”学習英文法が8品詞5文型を続ける限り、「副詞は補語になれるのか?」という疑問が常に生じるであろう。答えは簡単にYesでよい”
一部の語に限られるが補語になれる副詞があるらしい。
Is Tom down yet? の「down」、I'm from Ohio.の「from」などがそうだとのこと。確かに……

have been around には「いろいろな経験をつんでいる」という意味。
be around は「存在している」「ある場所にいる/ある」そして「一緒にいて」という意味がある。また、You are fun to be around. は「あなたと一緒にいると楽しい」という意味になるとのこと。

このシーンは、「想像もつかない長い時を過ごしてきたのだから数えきれない出来事を見聞きしてきた」「にもかかわらず、強烈なビル・パリッシュの言葉で人間の世界の『愛』を見てみたくなった。」というところだろうか。

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