カフェ ブレスのはじまり
こんにちは。
大阪・阿倍野は昭和町の間借りカフェ「ブレス」の店主です。あべのながや六という空間で、コーヒーや焼き菓子などを振る舞っています。2024年5月から、毎月どこかの土曜日で営業しています。
この記事では、ブレスとはどんなカフェか、店主の考えてることなどをつらつら書いていきたいと思います。
ブレスってどんな場所?
ブレスは「忙しい日常の合間に、わずかでも休息を取れる場所」をコンセプトにしています。
日々に忙殺されそうになった時、みなさんは何をしますか?美味しいものを食べたり、友達と会ったり、旅行をしたり、色々なリフレッシュ方法があると思います。
ブレス店主はというと…長年に渡り、酒浸りしていました!日々のタスクでいっぱいで潰れそうになったら、一人で飲み歩きました。飲みすぎて記憶を失うこともしばしば、路上で寝たこともあります。笑
でも、お酒が入る度に感じていたのは、空っぽな時間の虚しさ。考えたいことは山ほどあるけれど、考えるのは辛いから、お酒でむりやり思考停止させていました。考えたところで、自分には現実を変えることはできないし、と思い込んでいました。
そんな自分に気がついて、とても疲れてしまって、ある時から静かなカフェでひとり過ごすようになりました。ひとりで、本を読んだり、絵を描いたり、日記を書いたりしていました。この時、「自分との対話」が始まったように思います。自分は何に心が動いて、何を表現したくて、何が好きで、何が苦手か…。凝り固まった感性が解れるような感じがしました。長年の「考えない習慣」によってブラックボックスになってしまっていた自分の輪郭が浮かび上がってくる過程で「そういえば私って“自分”の人生歩んでるんだったなぁ」と思い出しました。
カフェからの帰り道は、充実した時間の満足感で胸がいっぱいでした。考えるのは辛いと思っていたけれど、むしろ考えないほうが苦しいのでは?と思うようになりました。
この時間があったから、日々に飲み込まれず生きぬくことができたのかなと今になって思います。当時お世話になったカフェには感謝してもしきれません。
自分と対話する時間の素晴らしさを、他の人にも伝えたいなと思い、ブレスという空間を作ってみることにしました。
また、お店の名前「ブレス」は、音楽記号のブレス(V)からきています。
フレーズとフレーズの間に入れる短い呼吸を意味します。ブレスがうまく入れられている演奏は、余裕が感じられて心地いいなと私は感じます。音楽と同じように、日々の生活にもほどよく「ブレス」を入れてほしい。そんな思いでお店の名前をつけました。
うーん、ブレスがどんな場所か伝わったでしょうか。文章書くのって難しいですね。あと自分の考えていることを話すのって恥ずかしいですね。
ブレスはまだまだ発展途上ですが、ひとまず店主の気まぐれで、その時々のテーマでブックフェアやったりしています。私のおすすめの本を並べていますので、お店でゆっくり読んでいってくれたら嬉しいです!