献血失敗談
本日から5日間の夏休みのため、約半年ぶりの献血に行ってきた。
ただし、タイトルの通り今回は失敗してしまった。
私の献血歴
私は過去に5回献血しており、そのうち全血が4回、成分が1回である。
全血は毎回問題なく献血できていたが、成分は失敗に終わっていた。
私は血管が細く(おそらく母親譲り)、採血のときはしばしば看護師さんを困らせてしまう。それでも、大学生のときに初めて献血をしてからなんとなく献血が好きな私は、献血バスを見かけて時間が許すときは全血献血をしてきた。
ただ、大学院生のときに痩せて体重が50kgを下回り、400mL全血献血ができなくなったので成分献血にトライした。しかし血管が細いために、血を抜くことはできても戻すことができず、途中で終了。7年前の冬だった。
それからしばらくは、
400mL全血→体重制限で不可
200mL全血→需要が少なくほぼ受け入れなし
成分→また失敗しそう
という状態になってしまい、献血から足が遠のいてしまった。
ただ、その間に体重が徐々に増え、今年に入ってから50kgを安定的に記録するようになってきたので、2月に久々の400mL全血に挑戦。結果、問題なく終わったので、また献血できる!と自信をつけた。
成分献血がしたい
何度か献血している方ならご存知かもしれないが、全血と成分では次の献血までに空けるべき期間や年間で献血できる回数に差がある。特に女性は400mL全血だと年に2回しか行えないのでかなりの制約だ。
頻繁に通うことは難しくても、「献血行こうかな」と思い立ったタイミングで行けないのはもったいなく感じてしまう。だから成分献血ができるようになりたい。
前回成分献血を失敗したのは冬。そのとき看護師さんから「次は暖かい時期にチャレンジしてみてくださいね」と言われていたので、今なら真夏だしいけるのでは?と、夏休み初日の予定に成分献血を入れてみた。
とにかく成分献血ができたという実績が欲しかったが、前回から十分間隔も空いているので、もし成分がダメでも400mL全血に切り替えられる。
いざ献血ルームへ
事前に予約をとり、当日朝も昼もご飯をしっかり食べ、前の予定を終えてから献血ルームへ。
受付を済ませ、問診をクリアし、献血前の採血。看護師さんが私の献血履歴を見て、
「前に成分一度やられてますか?」
「はい、ただそのときは血管が細くて血液が戻せなくて失敗しちゃって……今回またチャレンジに来ました」
「そうなんですね、じゃあ血管見てみますね」
二の腕を縛り、前腕を擦って(採血のときにやるやつ)、血管の位置を確かめる看護師さん。
「うーーん……細いですね~……成分は難しそうですね……」
やっぱり私は成分に向いていないのか……?
まあ、こんなときのために全血もできるタイミングで来たし……
「手も冷えちゃってるし、全血もできるかどうか……」
えっ、、、そんな、、、全血は今までできてたのに、、、
「他の人にも見てもらうので、少々お待ちくださいね」
看護師さん離席。しばらくして、ベテランの風格漂う看護師さん登場。
「ちょっと見せてくださいね。……あ~」
一旦手を降ろし、手をグーパーするよう言われたので全力グーパー。
「温めたらもう少し出てくるかも。10分くらいこれ持って、温かい飲み物飲んでまた来てください」
タオルにくるんだ湯たんぽのようなものを渡され、ロビーに戻される。無料自販機で温かい飲み物を選びひたすら飲む。
10分後に戻って再度血管を確認してもらう。
「まだ手が冷たいね……400mL全血はやったことありますか?」
「あります」
「途中で止まったりしなかったですか?」
「はい、ないです」
なんとかOKが出たので、指先で採血。血色素量はクリア。過去にもここで引っかかったことはなく、本当に血管の細さだけがネックなのだ。
献血本番までになるべく体を温めるよう言われ、ブランケットと湯たんぽを渡される。献血ルーム内は冷房が効いているとはいえ、異常な寒がりの人のような見た目になってロビーで再び待機。
しばらくするとベッドに呼ばれ、やっと献血開始……のはずだった。
血が採れない
先ほどのベテラン看護師さんがテキパキと準備を済ませ、私の左腕の血管に針を刺す。
血液が管を通って血液バッグへ……辿り着かない。管の途中で止まってしまった。
湯たんぽ追加で手を温める。刺した針を動かして向きを調整。ちょっと痛い。首筋にじんわり汗をかくほど温めているのに、血の勢いは全くない。
「申し訳ないんですが……血液が止まってしまったので、針抜きますね」
初めての全血失敗。
看護師さんがすごく申し訳なさそうにしているが、謝りたいのは私のほうだ。成分献血で予約したくせに、血を抜くことすらできない血管の持ち主だったのだから。。
今回はほとんど血が採れなかったので、献血はノーカウント。太い針を刺したので、1~2週間ほど空けたらまた全血に来てよいとのこと。
ただ、全血で失敗したのは割とショックで、次もまた看護師さんの手を煩わせるだけになってしまうかもしれないと思うと悩んでしまう。
何が良くなかったのか
今回の敗因(?)は、真夏とはいえ室内は空調で冷えていたこと。特に採血室は血液の品質保持のため温度を少し低めにしていると聞いたことがある。
ちなみに過去に成功した全血献血はすべて献血バスなので、もしかしたら空調の効きが良い献血ルームは私にとって少し相性が悪いのかもしれない。でも、前回は2月の献血バスで問題なく献血できている。2月の献血バスより8月の献血ルームのほうが冷えているのだろうか……。
献血ルームはバスより居心地が良いので、今後は献血ルームをメインにしようと思っていたのに……。次回のチャレンジ、どうしたものか。
献血はできるうちに
長くなってしまったけどこれは言わせてほしい。献血できない人って実は結構いる。
かつての私のように体重足りない&血管細いのダブルパンチで献血できない人、輸血を受けた経験のある人、持病のため飲んでいる薬によってNGな人、渡航歴で引っかかる人……。
私は血管のコンディションさえ何とかなればまた全血にチャレンジできる。でも、いつ輸血を受けたり、服薬が必要な病気になったりするかわからない。特に女性は出産時の大量出血で輸血を受けたという人をよく見かける。
献血できる人って、実はそれなりに貴重なのでは?だから、行けるうちに行っておきたい。対応してくれる看護師さんにとっては面倒なやつでちょっと申し訳ないけど、また挑戦したい(成分はもう諦めるけど)。