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マウス全脳でcFos染色に成功しました!
c-Fosの発現は、直近の神経細胞の活動の指標であり、c-Fos陽性の細胞の検出は多くの神経科学者にとって優先度の高い課題となっています。
この動画は、抗c-Fos抗体で染色したマウス全脳の海馬と大脳皮質を横断面で捉えたものです。
このデータは、LifeCanvas社のライトシート顕微鏡SmartSPIMを用いて、倍率3.6X, 4 µmのZスタックで取得しました。
c-Fosの染色は、高速免疫染色システムであるSmartLabelで行なっております。
このような膨大なデータの定量化において、LifeCanvas社は大規模な3Dデータセット用に設計された機械学習解析システムである「SmartAnalytics」を開発しました。
SmartAnalyticsでできること
アトラス画像の整理
細胞検出
蛍光強度の定量化
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ライトシート顕微鏡 SmartSPIM
サンプルのイメージを面で捉えることができるライトシート顕微鏡は、組織透明化研究において強力な解析ツールとして作用します。
共焦点や2光子顕微鏡と言えど、全組織をスキャニングして撮像するにはかなりの時間を要します。一方、ライトシート顕微鏡はシート状の励起光を利用することでサンプルの断面からの蛍光を検出することができるため、短時間でのホールイメージングが可能になります。マウスの全脳をおよそ1時間程度で撮像できるようになりました。また、光毒性が少ないのもライトシート顕微鏡の特長です。
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弊社ではSmartSPIMと呼ばれるライトシート顕微鏡を取り扱っております。
SmartSPIMの特長は、比較的大きなサンプル (マウスの全脳以上) の撮像に適しているという点です。
ライトシート顕微鏡のシート励起は、その厚みが直接Z軸の分解能に相当します。そのためシート励起の中心が最も高分解能とされています。SmartSPIMではこのシート励起の厚みが中心から両端にかけて変わらないように光を出力しているため、サンプルのどこを見ても安定した分解能を維持できるように設計されています。
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SmartSPIMのシート励起の特長を表したものです。このSmartSPIMで撮像したデータの一部をご覧ください。