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小動物用トレッドミル、どれにすればいい?

BRCは取り扱いメーカーがいくつもあり、「どれがいいのか分からない!」という方もいらっしゃるかと思います。
そこで扱っている機器で複数のメーカーについて比較していきたいと思います。
第一弾はトレッドミルです。


各商品の情報:

Panlab
Panlab 小動物用トレッドミル

Ugo Basile
Ugo Basile 47300/47302/47303 トレッドミル

Columbus Instruments
Columbus Instruments Excer-3/6 ラット/マウス用トレッドミル

大まかなスペック比較


スクリーンショットにて失礼します。
*1 寸法およびレーンのサイズは最大レーン数から算出
*2 2024年12月10日現在。”treadmill” “メーカー名”で検索したときのヒット数

Panlab

1レーントレッドミル

Harvard Bioscience社の傘下であるPanlab社の製品です。代表製品としてはトレッドミルのほかに迷路、画像追跡ソフトウェアSMART等、行動薬理に関するあらゆる機器を取り扱っております。
コントローラーのタッチスクリーン、もしくはPCアプリを介して操作します。
停止条件(実験時間、合計走行距離、累計刺激時間など)や速度プログラム(定速・加速・ランプ)を自由に設計することができます。
本製品特有の特徴としては1,2レーン版の存在、ウサギ用のトレッドミルも存在するところです。1レーン式のトレッドミルはColumbus Instrumentsの製品もありますが、価格的にはこちらの方がお求めやすくなります。

ソフトウェアSeDaComの操作画面(実験条件入力)
制御ソフトウェアSeDaComの操作画面(実験結果)

Ugo Basile

動物実験機器に特化したイタリアのメーカーで、扱いやすい機器を多く取り揃えております。取り扱い製品としては迷路、疼痛関連機器全般、ロータロッド、麻酔器等がございます。
こちらもPCからの実験系のプログラミングが可能です。
イーサネット、もしくはLANポート経由でのネットワーク回線でPCと接続することができます。
D-Sub端子によるデジタルI/Oにも対応しております。
本体にメモリを内蔵しており、実験データをcsv形式でエクスポートし、パソコンで読み込むことができます。
サポート体制が充実しているのも一押しポイントです。


ソフトウェアX-Padの操作画面(速度プログラムの設定)

Columbus Instruments



アメリカのライフサイエンスおよび実験系内環境測定機器を扱うメーカーです。代表商品としてはトレッドミルのほかにガスによる代謝測定機器オキシマックス等があります。
同社のトレッドミルは最小構成だと、電気刺激なしの製品になり、そちらは比較的お求めやすい価格になっております。
オプションが結構豊富で自動傾斜、自動校正機能を付与することができます。
他の系統のトレッドミルだと代謝や歩行パターンを解析することができるところが特徴で、同社の強みが窺えます。


ソフトウェアCI-Linkによる操作画面(実験条件設定)


まとめ

予算以外で考える決め手としては:
Columbus Instruments シンプルな基本構成、実績ベース、多機能オプション
Ugo Basile サポート体制重視、使いやすさ
Panlab 1~2レーンで省スペース

といったところです。
検討材料になれば幸いです。

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