Seabed
REIMEI セルフライナーノーツ 最終回!
今回は『Seabed』について色々書きます!
実はこの曲、Pentasと同時期に作曲・レコーディングしています。
Seabedはドラムとベースを先に録って、後日ギターと歌を録る流れでレコーディングをしました。
将里の癌が見つかったのもこのタイミングだった。
先にドラムとベースを録り終え、その数日後に将里から肝臓癌が見つかったと聞かされ、余儀なく活動休止を発表した。
そして気持ちの整理もつかない中、ギター録りと歌録りに挑みました。
活動休止してからリリースの予定もなく、無事録り終えた「Seabed」でしたが
今回、活動再開というタイミングでミニアルバム「REIMEI」に収録出来たので、そういう意味では結果オーライというか、むしろ良かったのかも。
(癌になったのは全然良くないが。将里も元気になってきたのでホンマに良かった。)
タイトルの「Seabed」というのは"海の底"という意味があって、曲中にも出てくるワードです。
俺は釣りが好きで、良く海へ行くんですけど
ボーッと波の音を聴きながら
太陽が昇る、また太陽が沈んでいく所とか
潮の満ち引きを見て
自然の中で時間の流れを感じるのが
凄く癒しになるんですよね。
ただこの曲で、海の底というのは
癒しとは真逆の"堕落"を意味してます。
周りのことなんて一切見えなくなる程、人がどん底に落ちる時
俺はそれを、まるで息苦しく海の底に落ちて行く様だと表現して「Seabed」というタイトルにしました。
<<< 思い出せるかい 眩し過ぎて
嫌気がさす程青い空
今では人の優しさでさえも
皮肉に見えてしまうんだろう >>>
いつの間にか、身に付けた知識や経験で
大体の事が予想できるようになって
刺激が無くつまらないと感じる様になる。
つまり感覚が鈍っていく。
そして小さな幸せに気付けなくなっていく。
視野が広がったが故に、今まで見つめていた点に対して焦点が合わなくなってくる。
そして、そこにはもう
何かに情熱を燃やせる自分がいなくなっていくのではないかという不安に駆られる。
歳を重ね、大人になるということは
そんなに切ない事なのか?
いや、そんなはずでは無いと
俺たちは乾き切った心を
潤してくれる様な
満たしてくれる様な
そんな物を日々探している。
<<< 記憶の空を仰げば あり得た未来が浮かんで
正しい歩き方なんてわからないまま >>>
いくつもの未来があった中で
1つを選んで別の未来を捨てる。
思い返せば、あの時こうしていればとか
たらればの話になるが
考え始めたらキリが無く
途方もない思考だ。
そして俺らは、何が正しかったかなんて
知る術もなく、明日を迎える。
<<< 何かを得る為に何かを失い
また僕らは同じ過ちを犯してくみたいだ
今この目に映る たったひとつの光
闇の中で小さくも強く輝き続ける
それは君だよ >>>
<<< 思い出せるかい 海の底で
ヒビ割れたままの記憶を
掬い上げようとして僕は
深い海へ落ちてく >>>
確かにテーマは暗いかもしれんけど
この曲で伝えたいことは決して
"堕落"して、それで終わりなんかじゃなくて
堕ちるとこまで堕ちないと気付けない
真っ暗闇の海の底で目に映った、たった一つ光。
それだけは、離しちゃいけないものなんだって。
その時初めて
本当に必要なものだったり
"必要だった"ものだったりが
わかるものなんです。
本当に大事なものだけは、最後に一つだけ残る。
自分には何も無い、なんて
そんな事ないから。
それに気付いて欲しいって事を歌ってます。
曲の展開やメロディーは王道バラードな感じなんですけど、要所にこだわりポイントがあって
歌の邪魔にならない程度に、曲の壮大感を演出するためBメロとサビに二層のコーラスを入れていたり
メロディーのハモリも上ハモと下ハモをいれて
音圧を出しています。
それとサビ終わりのギターソロ。
ここのコード進行が気持ち良いんですよね。
マイナーになる事で曲の展開的にも
変化を出しつつ、イタちゃんのえっぐい鳴きのギターソロになる。
この曲の聴いて欲しいポイントとして、
イタちゃんのギターがマジで良いです。
勿論、将里とネオのリズム隊がしっかりしているのが前提なんですけど
まずイントロのフレーズ、
ギターソロとラスサビの歌中のギター、
そしてアウトロのギターは正直ヤバいです。
俺の中では、Brave Back史上1位2位を争う
ギターを弾いてると思ってます。
Brave Backの強みとして、バラードの曲は
何曲かあるけどこの「Seabed」も
最新の曲なだけあって、進化を感じれる曲になってます。
いやー、マジでライブでやるの楽しみ。
「Seabed」についてはこんな感じかな。
REIMEIセルフライナーノーツ、これにて最終回となりましたが
ここまで読んでくれてありがとう。
2週間ちょっと掛かったけど、ワンマンまでに書き切った。(長かった、、)
ここまで読んでくれてるって
マジで好きな人しか読まんと思うけど
それでも読んで、曲について深く理解してから
改めて曲聴いてもらうと一味も二味も違うと思う。
とりあえずは9/15神戸KINGSXの活動再開ワンマンライブ。
俺らのホームと言っても過言ではないキンクロで
活動再開というタイミングでワンマン出来るのはマジで嬉しいな。
今書いてる時点でもうチケットはソールド目前です。
やっぱり活動再開するって発表して、色んな人から「待ってたよ!」とか「ありがとう!」って言うてくれるけど
俺達が1番待ってたし、みんなに対してありがとうって思ってます。
ライブで直接それを伝えに行きます。
9/15のワンマンを皮切りに、全国ツアー"黎明を告げるツアー"で各地ライブしに行くので
そこでも皆んなと会えるの凄く楽しみにしてる。
何か反応があればまた書く〜とか言うのは、もうやめにして
俺がまた何か書きたい事があったら、ここに書いていこうと思う。
ここまで長かったけど、読んでくれてありがとう!
ほな、またいつか!