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田園風景を撮りながら半年経ったNikon Z 50を考える

2024年11月5日。

科学万博記念公園だけでは撮りたりなかったので、近所の田園地帯を撮り歩く。周辺の雑草が手入れされ、これまで侵入するのを躊躇った場所にも行けるようになった。

Nikon Z 50にAI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sを付け、モノクロで仕上げる。

そして、Nikon Z 50を使い始めて半年が経過した。
で、Z 50 Ⅱが発表された。

写真で見る限り,ボディデザインはZ 50Ⅱの方が格好良い。短縮された起動時間も気になるところだが、買い替えする理由には…
その前にFX機を買い増しすると思う。



どういった経緯で蜘蛛の巣に絡まったのかが気になる
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sの解像力が存分に発揮される被写体。
それを受け止めるNikon Z 50も健闘している。
FX(フルサイズセンサー)機の懐の深さには及ばないが、取り回しの良いDX(APS-Cセンサー)機でこれだけ表現できれば十分過ぎると思う。


ススキの圧力
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
この辺りの治水を行った伊奈半十郎忠治公を祭神とする伊奈神社
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

上の2枚は重厚感の演出と明るい部分を強調するために、敢えて黒を潰し気味に処理。
ススキは神経質な感じに仕上がってしまったような。

DX機とFX機の絵を例えるなら、直4ダウンサイジングターボエンジン(DX)と大排気量V6自然吸気エンジン(FX)といったところだろうか。
必要にして十分で持て余さず使い切れるパワーで扱いやすいが、ゆとりはない。



壊れた金網の支柱に育つ植物
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
この様子だと関係者であっても立ち入りたくない
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
コセンダングサというらしい
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

これらの3枚は、混み合った被写体をどう抜けさせるかをポイントにした。
自己主張を受け入れつつ、集合体としてのバランスを保つ。
モノクロにしたことで余計な情報が排除され、まとまりが出たようにも感じる。


撮影していてNikonだなと感じられるものがNikon Z 50にはある。これは使い初めてすぐ感じたが、半年が経過した今も変わらない。

概ね各機で共通し、撮影時に迷わない操作系。
しっかりとしたグリップ。
シャッターボタンのフィール。

Nikonの製品なので当然と言えば当然なのだが、幅広いラインナップで同様に感じることができるのは、考え抜かれた製品クオリティだと思う。
ましてメーカーがエントリーと位置付ける製品でもだ。

なので、自身は買わないが、Nikon Z 50Ⅱは期待できるであろう。



エノコログサと筑波山
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
筑波山を望む
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
田んぼ道(個人的には舗装されていないものが田んぼ道)
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

程よくボケを活用し、やや遠景を撮った3枚。
この日は曇り。
少し沈んだ風景にと意識せずとも常に沈んだ感じに仕上がる気がする。

この時期、この時間、人も車も滅多に通らない。
じっくり撮るタイプの自身にはちょうど良い。

長く使っていただけあって、このレンズAI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sとは相性が良い。Nikon Z 50に装着したことで、55mmが約83mm相当になったが、自然と体が受け入れている。

しかし、カメラとの重量バランスから言うと、レンズが重すぎる様に感じる。Nikon Z 50には、ずっしりとした金属製のレンズより、エンジニアプラスチックを多用した軽いレンズの方が合うだろう。
軽さでカメラ本体を選んだわけだが、レンズを交換することも視野に入れ、全体的なバランスでカメラを選択する事も必要なのかも知れない。



鳥に追われる軽トラ
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
サビが美しいガードレール
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
収穫後の田んぼ
Nikon Z 50+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

撮る機会が増える事で、安定した写真が撮れるようになる。
本質は変わらないにせよ、4月末に撮った写真とは別のものになっている様に感じる。

それでもまだ、このカメラの限界を引き出してはいないし、それを求められる場面にも出会っていない。今時のデジカメで趣味程度の使い方なら、限界を感じることはないのかも知れない。



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