2024年9月10日。
ここ数日夏が戻ったかのような気温。
今日も朝から暑い。
とはいえ、天気が良い休日は貴重なのでカメラを持って出かける。
しばらくは、AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sを中心に使おうとしている。
マニュアルフォーカス(以下、MF)の感覚を取り戻すにはとにかく数を撮らないと。
EVFのピーキング表示は無しに落ち着いた。
やはり強調表示されると気が散る。
そして、フォーカスポイントがMF撮影時非表示に設定できることを後から知った・・・
いかに説明書を読んでいないかが露呈する。
やはりMFレンズは興味深い。
慣れてくるとオートフォーカス(以下、AF)には及ばないにしても素早いピント合わせが可能になる。
その時の達成感はひとしお。
個人的に気に入っているのは微妙な調整が可能なこと。
AFでは合わせにくい条件でもMFなら意図するところにピントを合わせることができる。
合った(合わせた)と思っていただけで合焦していないことも多々あるが。
通常は手持ち撮影のため、微妙な揺れがある。
歳を重ねるごとに手ブレの抑えも効かなくなってきているように感じる。
スナイパーのような気分で息を殺し、自身のブレを認識したうえで絶妙なタイミングをもってシャッターを切る。
故に、適度ではあるが身体づくりも欠かすことができない。
腹筋、スクワット、腕と肩。
最近は無理してトレーニングを行うと怪我になってしまう。
筋肉痛や痛めたではなく、怪我。
産声を上げたときすでに沖縄は日本になっていたが、ドイツは東西に分かれ、ソビエト連邦があり、ミャンマーはまだビルマだった。
公共交通機関では当然のように席に灰皿が用意されており車内はモクモク、親戚の集まりでは未成年に酒が振る舞われ、コンプライアンスやハラスメントなど存在しない時代を過ごした。
さて、加齢による体力の衰えはさておき、ところどころ秋を感じられるようになった。
黄色みを帯びた葉の色。
日差しの角度と色。
風の温度。
草の匂い。
気温はまだまだ高いが、夏のそれとは異なる。
季節を感じながらカメラを向けピントを合わせる。
あれこれ考え、移動したり。
MFレンズで撮ると、より深く撮影に向き合える気がする。
決してAFレンズが向き合えないというわけではないが。
AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sは決して高価なレンズではない。
新品で4万円くらいだった安価なレンズ。
しかしながら、その解像力、特に合焦した部分のキレは価格以上のものだと思う。
反面、とろけるようなボケは得意ではない。これは、DX/APS-C機だからではなくFX/フルサイズ機で撮っても同じ。
数年前まで製造されていたとは言え、デビューは40年以上前のレンズ。
最新のレンズには遠く及ばないだろう。
ただ不思議とAI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sで撮った写真に過度なレタッチを加えたくないと思ってしまう。
写真としての作品と作品としての写真の違いのようなものなのだろうか。
と、まぁこうして無駄に考えてしまうのです。
しかし、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRの望遠側50mmと5mmしか変わらないのに、AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sのほうが切り取りやすいのはなぜか不思議。
だから、微妙な焦点距離のレンズが販売されていたりするのでしょうか。