確かにFUJIFILM X100Fは良いカメラだったと思う
さて、先日手放したFUJIFILM X100F。
過去の写真を見返しながら、改めて良いカメラだったと。
コンパクトでとにかくD600より取り回しが良いカメラ。
でも、コンパクトなだけじゃ無く、撮影に向き合えて、豊かな表現力も欲しいというわがままな理由から、X100Fになった訳です。
当時、既にX100Vが発売されていて、旧品となるX100Fは新品でおよそ半額でした。
デザインも良いし、写りも良いとの事に加え、上記のお買い得価格です。これはもう即決しかありませんでした。
交換できない単焦点というストイックさも魅力的で、これなら自身の技量を確かめられ、さらなる高みを目指せるかと…などと妄想。
開放からキレがあるけど、ゆるさもあったりで味のある写り。
そして、フイルムシミュレーションのクラシッククローム。こればっかり選択していました。
しかし、写りとは別のところ、ファインダーと画角、持ちやすさに慣れず、結局、最後まで違和感が消えないままでした。
3年も使ったのに…
私の技量が、X100Fを使う域に達せなかったのでしょう。
ただ、本当に写りは良かったですね。
レンズとセンサーの組み合わせが抜群に良いのだと思います。
滑らかなグラデーション。
空気感まで撮れているような臨場感のある絵。
これは、お気に入りの一枚。
最初の頃に撮ったもので、カメラからのデータ転送に失敗してサイズが小さくなってしまったのが残念です。
画像奥のモヤ感がもう滑らかで、さらに淡い階調も表現されていて、うっとりしてしまいます。
燃えるような空。
この階調表現もD600のそれとも違って、得体の知れない良さが感じられ、当時、フジに乗り換えちゃおうかと思ったくらいです。
ではなぜ、元のニコンに戻ったのか。
私の個体だけかも知れませんが、シャッターが切れなくなってしまったからです。
AFが効かなくなり、マニュアルでもダメ。
かと思ったらシャッターが切れる。
一度、修理しました。
基盤が不具合を起こしていたそうです。
修理後は問題なく使用できるようになりましたが、どうもシャッターが気になってしまいます。
ちょっとAFが迷ってシャッターが切れなくても、またダメになってしまうのか?とか。
そもそも使いこなせていないところに、不具合という言い訳ができたというわけです。
それで、Z 50になったという流れ。
でもね、私には合わなかっただけで、非常に良いカメラだと言えます。
あの表現力は良かった。
これは間違いないです。
使いこなせていない感たっぷりの写真たちでしたが、カメラの良さは伝わったかと思います。
コンデジで何が良いって聞かれたら、X100シリーズを挙げます。
前にも書きましたが、これが最初にX-T〇〇とかを手にしていたらフジになっていたかも知れません。