片付けが苦手な子どもへのスモールステップ②
片付けが苦手な子どもへのスモールステップ②
記事に目を止めていただき有り難うございます。
前回の片付けが苦手な子どものスモールステップ①で
自宅にワゴンを設置した記事のその後です。
前の記事をご覧になりたい方はこちら。
初期段階のワゴン設置と結果
片付けられなかったカバンの置き場所を
行動オタクのみき※に相談しながら進めて
ホールに設置をしました
そして、子どもは帰ってきてから
ちゃんとカバンをワゴンに置いてくれました。
完璧な片付けとまではならなかったけど
「あっ、ちゃんとワゴンに置いてくれた!」
っていうほのかな嬉しさを感じる。
今まで廊下に転がってたことを考えたら
目覚ましい進歩!!
そんな嬉しさも束の間、数日後子どもから
「ワゴンが小さ過ぎて上手くおけないよ!」
っというクレームが・・・
当初廊下にワゴンを置くことを想定してしまったために
大人の都合で廊下に置くなら邪魔にならないようなサイズでと
ワゴンの奥行きを少し浅いものにしてしまったが
そもそもワゴンはカバンを子どもが置きやすいようにという目的だから
子どもが言うこともごもっとも。
子どもからイチャモンがついたところで
再度みきと相談し、アドバイスをもらいつつアレンジを加えた
みきからのアドバイス
・ワゴンをもう少し大きなものにする(入れやすいように)
・視覚的・直感的にわかりやすい目印にする
・目印は、カバンを置いたら消える(見えなくなる)ようにすると良い
・子どもにとってワゴンが使いやすいかどうかを気にする
そしてアレンジした状態がこちら
環境を変えてアレンジした後のワゴン配置
みきからのアドバイス後の環境変化
・ワゴンの大きさを一回り大きく変更
・マスキングテープの小さな目印を廃止
・ワゴンの上から覗いて見えるような目印に変更
・ワゴン置き場を廊下から部屋の中に移動し壁に目印を設置
・ワゴンに対しての目印はカバンを置いたら見えなくなるようにした
・ワゴンの高さを子どもが使いやすいよう低くした
ワゴン置き場は廊下をやめて
部屋を入った目の前に設置し
尚且つ、壁にもでっかく「かばん」の文字とイラストを。
もう嫌でもこの表示が見えやすいようにした!
壁に貼った「かばん」のイラストと文字は
カバンを置いたら隠れるようにしました。
カバンのイラストと文字は、それを見た時に
「ここにカバンを置くんだよ〜」
という目印になりますが、その目印が消えたことで
子どもはカバンを置くことを終了した、出来た!
という目的の行動を完了した合図にもなるんだそう。
やる事がいつまでも残っているよりも
終わって無くなった方が大人も気持ち的にスッキリ
っていうことにちかいのかも。
結果的には現在この方法で運用し始めて約2ヶ月経過しましたが
カバンに関しては90%程度成功しています。
(失敗の10%は、次回以降でその過程をお伝えしますね!)
私にとっては、あちこち無造作に置かれることなく
同じことを注意する手間が省け
子どもも片付けが出来ている自覚が少し芽生えてきたようで
「最近、カバン片付けられてるよねぇ〜凄くない?」
っとやや自慢げに報告してきたりします。
この方法に味をしめた私は
さらに
・制服を定位置に置く事
・プリントを自分から提出する
・水筒をキッチンに持ってくる
・教科書を片付ける
という課題にみきと取り組み始めました。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
From えこ
※応用行動分析学に基づく取り組みを通じて
指導を受ける側として感じたことを書いています。
応用行動分析学の正確な説明や技術と異なる場合があります。
※日本でブラインドドッグ(目の見えない犬)を手伝う、世界でも数少ないエキスパート・トレーナーであるみきに、応用行動分析学に基づいた目線で環境への工夫やアレンジをアドバイスしていただいています。
みきのプロフィール
Miki Saito/動物の行動とトレーニングのコンサルタント
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