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悩ましい子どもの宿題 ひっ算の巻

突然ですが
あなたの子どもが学校から帰ってきたら、一番最初にどんなことをして過ごしてますか?テレビ?ゲーム?それとも公園にさーっと出かけちゃいますか?

親からすると、宿題をさっさと終わらせてもらえたら、あとはもうテレビでもゲームでも、なんでも好きな事やっちゃって!ていうのが理想だし、
いちいち「宿題やった?」「そろそろやったら?」「まだやってないの!!」
ってほんとは言いたくない。
言いたくないけどうちは現状、こんな感じ。

うちの子はすぐに宿題やるタイプで〜 って言う子どもの同級生ママの言葉をちょっと、いやかなり羨ましいと思う。
1日「ガミガミ言わない日」を作りたいけど、なかなか理想と現実は違う。

学校から持ち帰ってくる宿題は、私と子どもにとって悩みの種。

今日は宿題あるの?っと聞いてランドセルから取り出されるのは
いつもアコーディオンのジャバラのようになってるプリント。

その日はひっ算の足し算で
くり上がりの無い桁を普通に足せば答えが出せる問題だった。
自分でできる?と聞くと、できる と言うので、私はそのままキッチンへ。

30分ぐらい経過しただろうか。
そろそろ終わった頃かなと思って「どれどれ〜」っとプリントを覗くと、
な、なんと1ミリも進んでない!!30分間一体なにやってたんだろう?
この状況に私の方がパニック。
頭の中では「できるって言ってたのに…でもやれてないし…」がグルグル。

「この問題、難しかったのかな?」って聞いたとたん
ポタポタと子どもの目から涙が溢れ出て、プリントの端っこに鉛筆でひと言
「わからない」っと書いた。

私は自分なりにひとりで色々考えて
なんとか子どもに理解させようと必死になっていた。

2桁の数字の左側を手で押さえて1の位の足し算を計算させる→これはクリア。
次に10の位の足し算を計算させる→これもOK。

よしよし、こうやってやってくんだよ〜っと調子に乗ったかと思いきや
足した答えが間違っていた為
あぁ〜残念。「ここの答えは5じゃないよね?」って書いた数字を指摘すると、
「だから算数は嫌いなんだよ!」
ついにキレて乱暴に消しゴムで消し始めふてくされそのままフリーズ(T_T)

まだ3問しかやってないけど
けどとっくに1時間過ぎちゃってますけど!!

私も子どももグッタリ。夕飯の支度、したくない…。

試行錯誤を繰り返しているときに
もう半分グチのように友達のみきへ一部始終をぶちまけた!
すると、彼女はとても冷静にいくつかの提案をしてくれた。

①目に見える宿題の分量を少なくしてみる
②宿題を行う時間帯やタイミングを工夫してみる
③消しゴムをなるべく使わないようにしてみる
④適度な気分転換を取り入れる

とりあえず提案してもらったことは全て試してみた。

①宿題の分量の工夫についてはプリントをあらかじめ折って
見せかけの量に圧倒されることが軽減されるようにしてみた。

②宿題の時間帯やタイミングは色々試した結果
その日と朝の2回に分けてやった方が本人が取り組みやすいと言うことで
1回に行う分量を分けることにした。

③消しゴムをなるべく使わないというアイデアは
結果的に子どもがかなり楽に宿題ができるようになった工夫となった。

答えが間違ってしまうと消しゴムで消さなきゃならない。
でも消すと自分の書いた筆圧が下に残り、上書きした数字が見にくくなったりしてさらに一層わからなくなる原因になったり、乱暴に消したりすることで消さなくてもいいところまで消してしまう。
挙げ句の果てにはプリント破れるといった始末。

なので、宿題に提出する用のプリントは答えを書き写すだけにして
別の計算するための紙を準備してそちらで計算してもらうことにした。
私は全く気がつかなかったけど、
「消しゴムで消す」という行為がここまで嫌な気分を助長させていたとは全く気がつかなかった。

最後④は、ずーっと取り組んでいると私も子どもも息がつまるので、大体15分から20分程度やったら、終わってなくても一度ジュース飲んだりお菓子を食べたりして気分転換を入れることにした。

いきなり全てがスコーン!っと解決したわけじゃなかったけど、お先真っ暗な状況しか考えられなかったことから比べれば、何かを変えることで状況が好転していく事が嬉しかったし、子どもの成長も実感できた。
心の底から、話を聞いてくれたみきに有り難う!!
ほんと救世主。まさに応用行動分析学の視点を持った
行動オタクのみきだからこそのアドバイス。

彼女が私に1番伝えたかったのは
変えられない事ではなく、変えられることに着目する 
という事だったのだ。

From えこ

※応用行動分析学に基づく取り組みを通じて
指導を受ける側として感じたことを書いています。
応用行動分析学の正確な説明や技術と異なる場合があります。

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