自転車選手って何を食べたらいいのですか?
イベントに行った時や、ツイッター上、以前は宮澤崇史Q&Aと言うコーナーをホームページ上でやっていたのですが、よく聞かれる質問ってあるんですよね。
その一つが「自転車選手って何を食べたらいいのですか?」という質問
私が初めてイタリアのアマチュアチームに武者修行に行った時は、食べるものが決まっていました。毎日、毎日同じものを食べるいわゆる「餌」を食べていたんですね。
家畜やペットはそれでも生きていかれるかもしれませんが、力を発揮しなければならない、日々のトレーニングのストレスの中で生きている、感情を持った人としてその食生活は正しいのか?
ということに疑問を持ち、自分で料理を勉強し、作り、その結果身体がどういった反応をするかで決めていました。私の食生活はそれこそ20日間同じものは提供しない!というくらい飽きさせない食事を心がけ、エキップ浅田時代は昼夜と9人前の食事を毎日作っていました。
朝9時にトレーニングに行き、1時〜2時には家に着くとシャワーを浴びている選手が一回りするまでにちょうど食事の用意ができるように準備します。昼は軽く失われたグリコーゲンを取り戻す食事。
そして4時過ぎには夕食の準備を開始し、夕食は彩りを多く満足感を満たす食事を作っていました。いつもアシスタントに入ってくれる幸也は、次に何が必要かを常に先読みします。
例えば、下処理をした肉を切ってるとバットが出てくる、肉を切ったまな板はすぐ洗う、料理がひと段落しそうになったらサラダをテーブルへ運ぶ。こういった先読みの生活が、実はレースでとても活かされてくるのです。
一昔前は、自転車選手は食事を我慢して我慢して、ダイエットダイエットと言っていたが、最近のトップチームの食事は大きく変わってきてる。我慢することよりも、トレーニングの内容の方が優先され、自己の記録を更新する中で食事の量はさほど気にすることなく食べたいものを食べる。
しかし、食べたい物は食べても良いが、食べたいだけ食べてしまってはいけない。このあたりの温度感は、誰かがコントロールしてくれるのではなくて、自分でコントロールするべきだろう。
どう評価したらいいか!
オナラとうんちの状態を把握する!特にオナラは重要で、「ヘムリエ」(オナラの臭いで、食べた物と量を評価する人)になれるくらい、自分の食べ物を評価できるようになると第1ステップはクリアーできただろう。