波紋を思い描く その2
水面の変位は速度ポテンシャルを用いて表せるので、速度ポテンシャルを求めたい。
円筒座標と変数分離
(10)より
中心から広がる波を扱うので円筒座標を採用する。
円筒座標でのラプラシアンを用いて(18)は以下となる。
Φをr、θ、zと時間tの関数とし、変数分離する。
(19)に代入する。
式の分離1
以下のように2式に分離する。
(22)は以下のような2階の微分方程式なので
一般解は
となる。ここで水底をz=0として
水底でのz方向の速度を0とする。
これはz=0で(25)の微分が0である必要がある。
ここで
より
とする。
Zは以下となる。
次に(23)を以下のように変形する。
式の分離2
これも2式に分離する。
(33)から着手する。
θ方向に整数次の振動を与えたい。
θ方向の解を以下とする。ここでは次数毎の係数は設けない。
(32)は(35)を用いて
となる。 (38)のαが1になると都合がよい。そこで以下のように変数を変換する。
これを用いると
であり、 (38)は
となり、Besselの微分方程式を得た。
(41)は次数毎に解を持つ。
Neumann関数は原点で発散するので
とする。
(30) (37) (42) (43)より速度ポテンシャルは以下となる。
その3に続く