狂い咲きサンダーロード

10年以上前の映画感想文をコピペする。
山田辰夫さんが亡くなった頃のタイミングだ。
若かった。

以下コピペ。

石井聰亙監督作品。
「爆裂都市」同様、見たいけど僕が行く店においてなかったのです。
そしたら何故か数か月前に新作DVDとしておかれたのです。
そんで僕はそれが旧作扱いになるまで待って、
いざ借りようとしたら主演の山田辰夫さんが亡くなってしまったのでした。
出演作の「おくりびと」を見た翌週だったので驚きました。
なんというタイミングか。
追悼の意味も込めて鑑賞。

「愛される暴走族」を目指す上の連中に反旗を翻す主人公。
当然上の連中からは睨まれ窮地に追い込まれる。
そこを救ったのが所属する暴走族のOBで、
現在は某政治団体を統率する男。
主人公は某政治団体に参加することになるがそこでも反乱。
最終的には右手右足を切られバイクに乗れなくなる。
そして薬に溺れていくが・・・

なんつーか、ひたすらパンクでロックでした。
ある意味アホだが気持ちのいいアホでした。
主人公は本能の赴くままに行動してるし、
それがすんげー頭悪いし、
主人公の族の頭は何故か人生ゲームやってるし、
終盤、基地外が大量発生するしで、
魑魅魍魎っす。

そしてナント言っても本作の象徴は小林稔侍。
暴走族OBで某政治団体代表の役を演じているのですが、
その某政治団体の名前が「スーパー右翼」!!
ストレートすぎんだろ!
さらに怪しい雰囲気を醸し出していましたが、
やはりというかなんというか、ホモでした!!
ベッドで優しく(男に)微笑む稔侍。
すごすぎるぜ!
「俺は見てのとおり某政治団体の者だ。」
「俺はお前たちが好きだ。」
↑稔侍のセリフ。

実際にこんな人達がいたらすんげ―いやだけど、
とても楽しませていただきました。
植物人間に「植物」と書くのはやめようぜ!
「カタワ」とか「ヒャクショー」とか放送禁止用語連発だけど、
「基地外」は稔侍が言う一回だけなんだよね。

点数は70点。
ラストシーン、作中最高の笑みをうかべてから、
最後の暴走に繰り出す主人公。
最高にクレイジーでカッコよかったっす。
山田辰夫さんのご冥福をお祈りします。
合掌。

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