見出し画像

35回目の結婚記念日

 2月10日は、私たち夫婦の35回目の結婚記念日です。妻はこういう日にあまりこだわる性格ではなく、記念日のイベント感は薄いのですが、節目の日ではあります。

連日、雪が続いています

 妻を同僚から紹介されたのは平成元年の9月頃。郡山駅近くの「夢一膳」というお店。二次会は郡山のアーケードにある隠れ家的な「THE BAR」という老舗の洋風酒場。この2件、今でも営業しているのが嬉しい。

お店の入り口

 それまでにも同僚から「紹介」という形で会ってみることはありました。そのとき障害になったのが「農家の長男」「いずれ実家に帰る」ということ。相手の女性は高校の先生だと思っているのに、「話が違う」となるわけです。こちらとしても、出会ったばかりの人に「農家はちょっと」と言われてしまうと、それまでの人生を否定されたような気になります。であれば、最初から言ってしまおう、と発想を転換しました。妻は、「高校の先生だけど、いずれ実家に帰る人」と認識していたはずです。
 タイミングなのか勢いなのか、出会って半年で結婚式を挙げることとなり、私は28歳、妻は24歳になっていました。郡山で2人の生活がスタートして4年が経つ頃、私の転勤に伴って現在の家に同居。両親・弟・妹+私たち夫婦と2歳&0歳、という8人での生活になりました。トイレも風呂もすべて一緒。どうやって暮らしていたのか?と思います。当時は仕事が忙しく、飲み会も多く、妻にはずいぶん心細い思いをさせました。よく、山あり谷あり、といいますが、「谷あり谷あり」「ようやく谷が終わるかと思ったらもっと深い谷だった」みたいな時期もありました。
 私は、つい、「意地悪く」考えてしまいますが、妻は基本的に「善意」として受け止めるので、すごく助かってきました。また、何事も「理詰め」で考えようとする私にストップをかけるのも妻ですから、まぁ、上手くいっているのでしょう。今は、同居する91歳と87歳の両親の老いに向き合う毎日となりました。

コミックス表紙(HPより)

 最近妻から聞いた話をひとつ。結婚前、「ぼのぼの」という漫画(いがらしみきお作)が気に入っていました。主人公はラッコの「ぼのぼの」、シマリスくん、アライグマくん、スナドリネコさん、など動物のキャラクターが登場する4コマ漫画です。(ウィキペディアによれば「不条理ギャグと哲学とほのぼのが融合した、独特の作風が特徴」とあります)。妻は「この面白さがわかる人なら大丈夫だ」と思ったのだそうです。妻も「ぼのぼの」を知っていたんですね。何が幸いするか、わからないものです。

 冬は「暖かい家に住みたい!」が妻の口癖です。叶えてやれそうにありませんが、コミュニケーションを絶やさず、妻の機嫌が良い毎日を心がけていきたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!