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チューリップとオフコース
私は1961年(昭和36年)生まれ。3歳下の弟と、4歳下の妹がいます。ラジカセやレコードなどを我が家に取り入れ始めたのは私。弟と妹はもろにその影響を受けて育ちました。気がつけば私はチューリップ派、妹はオフコース派となりました。言い替えれば、私は財津和夫派、妹は小田和正派です。妹の部屋には今でも小田さんのポスターが貼ってあります。同じ環境で育ったのに、何故か弟は嗜好が違います。財津さんと小田さんは同学年、77歳の喜寿です。デビューのきっかけも同じ1969年のヤマハ・ライトミュージック・コンテスト。お二人は今もそれぞれの形で今も音楽活動を続けています。
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小さい頃は、音楽といえば学校の授業かラジオ・テレビから流れてくる演歌・歌謡曲でした。中学生になって、ラジオを聴くようになり、特にFMの存在を知ってから世界が広がりました。その頃は特にチューリップを気にしていたわけではなく、洋楽も含め、幅広い音楽が耳に入っていました。チューリップでは「心の旅(73年)」が最大のヒット曲ですが、この頃印象に残っているのは「ブルー・スカイ(77年)」。チューリプ「虹とスニーカーの頃」とオフコース「さよなら」はともに発売が79年。男子校で受験生生活の身には、流行っている音楽、というくらいの認識でした。
80年には、自分が大学生となり、世界が更に広がったのでしょう。ラジカセで録音をし、レコードを買うようになって、自分の中で「チューリップ」がどんどん育っていきました。初めてコンサートに行ったのはデビュー10年目を記念した「THE 10th ODYSSEY」全国ツアー・81年11月4日の福島県文化センター。チケット代は2800円(この頃のLPレコードと同額)。初、といってもいいバンド生演奏のコンサート。衝撃的でした。以来、昨年のデビュー50周年記念ツアー・アンコール公演まで、何度足を運んだことか。ファン歴は40年ほどですが、私の音楽史は「チューリップと共に」といっても過言ではありません。
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一方、オフコース大ファンの妹により、オフコースのレコードは妹が、チューリップは私が、と相互補完のようにどちらも聴いてきました。ただ、私がチューリップのコンサートに行き始めた頃、妹は高校生。時代は昭和ですから、まだ妹がコンサートに出かけられるような時代ではなく、家庭(両親)も許しませんでした。お互い大人になってから、私がチューリップ・財津さんのチケットを取り、妹が小田さんのチケットを取るようにして、どちらのコンサートにも出かけるようになりました。(勿論、お互いの頻度は全然違いますが)。
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時は流れ、小田さんが長年企画・主宰してきたテレビ番組「クリスマスの約束」が昨年最終回を迎えました。チューリップも「バンドとしてはこれが最後」と財津さんが言うツアーを終えました。しかし二人とも音楽活動を終えたわけではありません。今年、小田さんは大規模アリーナツアー「みんなで自己ベスト!!」を開催します。財津さんは、チューリップのメンバー姫野さんと共に、「忘れられない歌を」と題したツアーを展開中です。
冒頭にも書きましたが、喜寿を迎えるお二人がまだまだ元気なことは、すごく嬉しく、励みになります。毎日色々ありますが、60代半ばで老け込むわけには行かないなぁ、と思いながら、今日もチューリップ、聴いています。(不定期ですが、チューリップを中心に聞いてきた音楽を辿ります🎵)