[オピニオン] 高校野球 毎年酷暑の中で行われる夏の甲子園大会はドラスティックに改革すべき
久々の投稿です。
本日(2024年8月4日)の毎日新聞朝刊15面、くらしナビ「そこが聞きたい」「熱中症対策、2部制甲子園」より。日本高野連会長がインタビューに応えています。
熱中症対策、2部制甲子園 日本高野連会長・宝馨氏
[2部制甲子園]とは
今月7日に開幕する、今年の全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)。一部の日程で、暑さが厳しくなる昼間を避けて、午前と夕方に分ける「2部制」が初めて導入される。今夏は開幕から3日間、3試合日に限り導入される。また、高野連は、7イ二ング制度導入の本格協議を開始したとの情報もあります。
[Yes! の主張]
近年益々厳しさが増す暑さの中、抜本的な熱中症対策がないまま今年も開催される夏の甲子園。「緊急熱中症特別警戒」が、テレビ画面に常時表示される中で試合が中継される。海外から見ても異常な大会開催です。
甲子園は球児にとって聖地であり、憧れの球場です。長い伝統もあり、開催地の変更は容易にはできないでしょう。しかし、「緊急熱中症特別警戒」が発令されている中で、高校生に試合をさせてよいものでしょうか。今後、試合中に暑さで選手が倒れて死亡する事故も発生するでしょう。日本は、死亡事故が発生してから初めて抜本改正をする文化があります。酷暑の中、試合中に尊い少年の命が失われる前に、夏の甲子園の試合制度のドラスティックな改革を望みます。
[提案1] 夏の甲子園抜本改革
開催時期を、酷暑の夏から、スポーツに適切な季節、秋に変更する。国民体育大会も毎年、9、10月に開催され、各競技に多くの高校生が参加しています。
8月の夏休み中開催にこだわるのであれば、2回戦以降は、冷房の効いた各地のドーム球場での分散開催とする。全校が出場する1回戦は、全て聖地甲子園で試合を行う。
2回戦以降のドーム球場での分散開催が定着したら、1回戦の試合も各地のドーム球場開催に移行する。
その頃には、選手・運営側とも、夏開催ではなく秋開催がベストとの選択になるでしょう。
[提案2] 高校チームではなく、地元のクラブチームの全国大会へ
日本では、全ての高校の部活チームは、高体連 (全国高等学校体育連盟)に加入しています。毎年、学校単位参加で、高校野球やインターハイの全国大会が行われます。
このような全国組織・大会は、海外では一切存在しません。
高校での部活自体が存在しないのです。
海外の子どもたちは、放課後は毎日すぐ帰宅。家族と団欒。多くの子供は、地域のクラブチームに所属し、週末は、伸び伸び好きなスポーツを楽しみます。
オーストラリアは、部活がなくても、オリンピックでは多くのメダルを獲得するスポーツ大国です。
この提案は、機会があれば別記事で紹介します。
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