東京マルイ 電動ガン βスペツナズ カスタム
初めてサバゲーフィールドに行った時、βスペツナズをレンタルで使った事がある方は多いのではないでしょうか?
βスペツナズは販売されている期間がとても長い電動ガンのひとつです。外観やイジりやすさの面がとても面白いので、今回は「すでに沼にハマった側」の目線から紹介していこうと思います。
完全に私の好みによる良し悪しなので、参考程度にお願いいたします。
この記事の目的
●姉妹品のAK47ハイサイクルとの特徴の違いと互換性について紹介すること
●このモデルの汎用性の高さ、イジりやすさを紹介すること
●自身が行ったカスタムレシピを備忘録として残すこと
βスペツナズのおおまかな概要
詳細の情報はこちらをご覧ください
ハイパー道楽
各部の詳細や操作方法、商品情報、パーツリストになります。
今後カスタムをする上で、インナーバレル長と初速のデータは必要になるかと思います。
東京マルイ 商品ページ
商品情報と、各種サポート、メーカー純正カスタムパーツの情報になります。
良いところ
正直なところ、イジれる方やショップさんにお願いできる方であれば、良い所しかないと思います。
外装は基本的に何もしなくて良い
βスペツナズは「東京マルイが考えたサバゲー特化型電動ガン初号機」だからです。スタンダード電動ガンの構造的デメリット(例えばバッテリースペースや剛性の低さ)が可能な限り解消されています。
●バッテリースペースについては、ストック内に収納するため現代の大きな高出力、高電圧なバッテリーも、外観を損なう事なく収納できます。
●剛性の低さについても、なるたけ金属パーツを使ったり、本体そのものを短くすることで破損リスクを低減しています。最近では、メタルロアフレームがCYMAから販売されており、外観はそのままに、さらに剛性を上げることができます。
取り回しがしやすい
これは単純に全長が短いからという理由だけではありません。
●ハンドガードの突起が指に上手いこと引っかかり、銃本体をホールドしやすい。
●ストック位置が、アイアンサイトより低い位置にあるので覗きやすく、大雑把に狙っても、おおかた当たる。しっかり狙えば普通に当たる。
●リロードが左右どちらからでもできる。
つまり、攻撃や反撃に転じるまでのスピードがコンマ数秒速くなるんです。ダットサイトやスコープを付けている銃は、レンズを覗くための動作や、機器自体に視線や視野が遮られてしまいます。訓練で克服はできますが、βスペツナズは元から、より本能的、直感的に立ち回ることができます。
安い
実売価格で3万円いかないので、追加でEG1000モーターやINAZUMAモーターを入れるだけでそこそこのレスポンスになります。モーターは半田で配線されているので、ハンダゴテが必要です。上記以外のモーターを使う場合や、強いスプリングを入れる際は、ギアと軸受けを強化した方が良いです。
イマイチなところ
結論から言って、モーターとギアとピストンです。
こんなに良い外観と機能性があるのに、何でこんなにもモーターが非力なのか・・・・・レスポンスが悪いなんて非常にもったいないです。
●標準装備がEG700モーター
弱いです。他のモデルはEG1000が搭載されているというのに・・これではセミオートのキレもフルオートのサイクルも遅いです。
●ギアが柔らかい
ノイズも少なく、精度も高い良いギアです。が、強いスプリングで初速を上げようとすると、ギアの歯が欠けてしまいます。初速を上げないのであれば問題なく使用できます。
●ピストンの歯が樹脂製
強いスプリングで初速を上げようとすると、歯が欠けてしまいます。初速を上げないのであれば全く問題ありません。
内部はパーツを強化すれば、レスポンスや耐久性を上げることができます。イマイチな点ではありますが、イジれる方からすれば何も問題ではありません。
●あまり人気が無い
もう発売が22年前ですからね。AKは今や世界中のメーカーから様々なモデルが販売されています。
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AK47 HCのおおまかな概要
詳細の情報はこちらをご覧ください
ハイパー道楽
各部の詳細や操作方法、商品情報、パーツリストになります。
今後カスタムをする上で、インナーバレル長と初速のデータは必要になるかと思います。
東京マルイ 商品ページ
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良いところ
何も考えない!とにかく前に出る!という人向けです。というのも、セッティング的にそういう銃だからです。箱出しで何も弄らなくても、前に出る。具体的には交戦距離が25m以内であれば撃ち負けにくいです。
何もカスタムしないのであればこれ一本で良いと思います。適当に言っている訳ではなく、メーカー純正のカスタムなので、メーカーの補償や修理サービスを受けることができるからです。飛距離が足りないなら、銃の特性に持ち主が合わせれば良いです。
イマイチなところ
これは完全に私の好みの話になってしまうかもしれません。
拡張性が高そうに見えて、実は用途が限定されがち
βスペツナズに比べて、アッパーに光学機器が載せられるようになっていたり、ストックが伸縮して更に身体にフィットするようになっていたり、フルオートのサイクルやセミオートのキレも良くなっていたり、上位互換な感じがしますよね。しかし・・・
●初速が低く、射程も短い
ハイサイクルカスタムは構造上、初速が低くスタンダードタイプより手前でBB弾が落ちます。銃口初速が0.2gで80前後なので、30mを過ぎるとかなり失速してしまいます。つまり遠くを狙うほど、弾が遅くなり相手に躱される可能性が上がります。
命中精度を上げても当てにくいセッティングなので、必要なのはレールマウントや光学機器ではなく、本能的に素早く狙えるβスペツナズのアイアンサイトだと思います。交戦距離も、弾が失速し切らない25m以内が最適です。
●バッテリーの形状、スペースが限定される
ストック内にバッテリーが収納できません。典型的なうなぎバッテリーが必要で、お好みで大きなバッテリーにしたいとか、MOSFET基盤を入れたいとなると、収納するスペースがありません。このモデルは電装系の強化がしづらいです。せっかくサイクルが早いのに、セッティングに見合った大きなバッテリーが入れられないのが残念です。
●EG30000モーターとハイサイクルシリーズがちょっと不遇?
ハイサイクル用に開発されたモーターなので、トルクがそこまで強くないです。初速を上げようとして強いスプリングを入れるとヒューズが飛びます。悲しいことに、昨今のインドアフィールドや関西のフィールドはフルオートが禁止されているところが多いです。このモーターの特性や、ハイサイクルシリーズの特性が活かせる場所があまり無いんですよね。
●高い?
βスペツナズと比べて、実売価格で5000円ほど高いです。納得のお値段と考える方も多いと思いますし、βスペツナズに5000円相当のモーターを入れた方が良いと考える方もいます。
βスペツナズとAK47HCの違いと互換性
βスペツナズとAK47HCの違い
●配線のレイアウト
バッテリーをストックに収納するか、アッパーフレーム内に収納するかの違いがあります。
●メカボックス
AK47HCの方が良いメカボックスが使用されています。軸受けが金属製です。βスペツナズは樹脂製の軸受けです。
●ギアとピストン
・AK47HC→13:1ギア、ピストンは11枚歯なので回転数が早く、ピストンのストロークが短いです。なのでセミオートのキレが良く、フルオートのサイクルが速いですが初速が低いです。
・βスペツナズ→18:1ギア、ピストンは14枚歯なのでフルストロークです。なのでセミオートのキレが悪く、フルオートのサイクルが遅いですが初速が若干高いです。
βスペツナズとAK47HCの互換性
基本的にほぼ互換性がありそうです。
インナーバレル長とメカボックスは同じです。
もし社外品の外装パーツが付けたいなと思ったら、まず双方のパーツリストを見ることをお勧めします。
βスペツナズカスタム
何でこんなにもこの銃を推すのか?その理由がここにあります。単純に、カスタムのお手軽さです。
これは同時にAK47HCにも同様のことが言えます。
先に分解方法もろもろのリンクをご紹介します。
分解方法
ハイサイクル化
メカボックスの分解組み立て
ショートストロークスイッチの組み込み
MOSFET配線とスイッチの加工法
CYMA メタルフレーム組み込み
カスタム備忘録
私が施したカスタム内容を書き留めておきます。コンセプトはこのようになります。
●外観は変えない
●なるたけボディー剛性を上げる
●通電効率を上げる
●セミオートのキレをアップさせる
●初速を上げる
●内部の耐久性を上げる(11.1Vにも対応させる)
●トルクとサイクルアップの為モーター交換
●なるたけボディー剛性を上げる
CYMA メタルフレーム
レビューを見ると「ポン付け可能」とありますが、若干のネジ穴位置のズレ等があります。まずはバリが無いかチェックし、あればヤスリで削ります。ネジ穴がズレている場合は、まずフレーム側のネジ穴にハンダを流し込んで塞ぎ、新たにネジ穴を開け直します。
これで外装の変更は終わりです。
●通電効率を上げる
電線を太くする
16AWG 1.25sqのコードに変更します。
MOSFET配線にする
MOSFET配線用の信号線
25A平型ヒューズ
ヒューズコネクター 平型端子
平型端子の圧着工具
Tコネクタ
熱収縮チューブ
太さはお好みで
バッテリー
●セミオートのキレをアップさせる
ショートストロークスイッチ
●初速を上げる
スプリング
こちらはお好みの強さで大丈夫です。因みに、βスペツナズとAK47HCはインナーバレルが230mmです。構造上長さを変更するのが面倒なので、私は0.98Jのものを入れたところ実測で0.93〜0.95Jになりました。
ピッチが不均等なので、組み込み前に両端を押してみて、重い方が後ろです。ご注意ください。
このパーツは初速に関係するパーツなので、弾速計もあった方が良いです。
●内部の耐久性を上げる(11.1Vにも対応させる)
強化ギア
実際に組んでみると、メカボックスに当たってしまうことがあります。その場合は、メカボックス側の当たっている部分を削ります。
メタル軸受け 6mm
もっと安いものもありますが、精度が良いのでこれにしています。これを耐衝撃用の接着剤で貼り付けます。
シム
金属歯ピストン
本体は樹脂製、歯だけ金属のものは軽量なのでスピードが早くサイクルやキレ、メカボックス本体への負荷も軽減されます。
樹脂製ピストンヘッドとOリング
Oリングの気密が怪しい時は、純正から流用するか、GAWのOリングがお勧めです。
シリンダーヘッドにハネナイト
これを耐衝撃用の接着剤で貼り付けます。
●トルクとサイクルアップの為モーター交換
いろいろなモーターがありますが、価格と性能、11.1Vにも対応しているモーターのひとつです。
こんな感じです。
特に何かをお勧めということでは無いので、気軽にカスタムをしてみてはいかがでしょうか?