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電動ガン カスタム ベーシック 極

こんにちは。
普段から電動ガンを弄っていて「これいいかも」と思ったセッティングを纏めております。後半にオススメパーツをご紹介します。

今回は、なるたけ本体のセッティングを崩さずに性能を上げられる内容になります。これってつまり、本体の性能をより高効率化させる技法なので、全てのエアソフトガンカスタムの基礎概念でもあります。

因みにこの記事もまた「沼にハマった側」の意見となりますので、優しい内容ではないかもしれません。
部品を削ったり、切断したり、半田付け等の加工が出てきます。

また、この記事はあくまで私の思いつきです。何か科学的な根拠がある訳ではありませんし、おそらく個人の好き嫌いに基づいている部分もあるかもしれません。


まずはじめに、カスタムをする際に気を付けている事があります。

●安全第一

●弾速計でどんなコンディションでも、HOPのmin-max両方で0.93J未満になる事を確認出来なければならない

●品切れになりにくいパーツのみ使用する

●必ず5回以上はフィールドテストをする

●必ずハードな使い方をする

ハードな使い方とは

●セミオートで5点バーストを連続して撃つ

●30分耐久戦で300〜600発連続で使用する

●泥や斜面、バリケードの多いフィールドで、近接、遠距離両方で使用する

●上3つを5回以上は行う(サバゲー1日中使用を5回行う)

フィールドで何をチェックしているのか

●45mまでの弾道性能

●セミオートの追従性

●フルオートでも給弾するか

●バッテリー1本でどの程度持つのか

●季節・気温によって初速がどれだけ変わるのか

これで故障がなければ合格としています。


私が考える「ベーシックカスタム」

これはズバリ「高耐久・高効率」です。東京マルイのスタンダード電動ガンを例に挙げて説明すると

高耐久

主にギアとピストンを純正よりも頑丈な物に交換します。
純正はギアとピストンの歯が「削れやすい素材」で出来ており、これらを強い素材の物に変更することで寿命を伸ばす事が出来ます。またサバゲーにおいて「高耐久」というのはすなわち「継戦能力」が上がるという事にも繋がります。シリンダーヘッドと言う、ピストンが当たるパーツも、より衝撃吸収力の高い物に交換することで、メカボックスの寿命も伸ばす事が出来ます。
ギアは変えない方が良いです。あくまでベーシックですし、これによって別途で調整する必要があるからです。

高効率

主に通電効率向上と気密取りになります。
バッテリーのコネクタを交換、スイッチをMOSFETに交換することで通電効率を上げると、それだけでもフルオートのサイクルが1発多くなったり、セミオートのレスポンスがちょい上がります。MP5の固定ストックモデルや、AK47の固定ストックモデルは中間地点にコネクターが噛まされているのでそれも除去して配線をし直します。
ノズルをOリングの付いたシーリングノズルに交換することで、圧縮空気を漏らす事なくBB弾に伝達させる事で、同じ負荷でも初速を若干向上させる事が出来ます。

インナーバレルは純正6.08mm/230mmが良い

これは完全に私の好みですが、その他の理由としてβスペツナズやMP5、P90といった「バレル先端で固定されているためインナーバレルの長さが変えられない」モデルがだいたい230mmだからです。
だったら初めから230mmに最適化できるチューニングを確立すれば良いじゃないかと思いました。

電動ガンの中で、1番数が多いM4系はインナーバレル長を変えてもアウターバレルで保持することができるので、1番カスタムがしやすいと言えます。

230mm以上だとどうなるのか

250mmを超えた辺りから、レスポンスとサイクルアップが難しくなります。例えば、東京マルイスタンダードAK47はインナーバレル長が455mmもあります。M4も364mmです。しかもAK47はバレル長が変えられないタイプです・・・
インナーバレルが長いと言うことは、その分BB弾がバレルに滞留する時間が長くなります。つまりセミオートのレスポンスがその分落ちます。
また、ここまでインナーバレルが長いと、シリンダーも加速ポートの無いフルシリンダーが使われています。ピストンが加速しないと言うことは、その分セミオートのレスポンスが落ちます。
フルシリンダーにはもう一つの弊害があって、弱いスプリングを使うと圧縮が足りなくてBB弾が発射できなくなったり、ギア比やモーターをトルクや回転数が速い物に交換するとピストン前進スピードが遅すぎて、前進中にノズルが後退してしまい初速低下や給弾不良が起こり、最悪ギアクラッシュが起こります。強いスプリングを使用すると今度は初速超えます。

この問題を解決するために電子トリガーを入れてプリコック制御を掛けてレスポンスを担保するという方法もありますけど、だったらバレル切った方が安いのではと思います。

飛距離が落ちる

インナーバレルが長い事による弊害として、飛距離が落ちる事があります。それはなぜかと言うと、HOPの回転がバレルの壁に当たって減衰するからです。初速が出ていても、回転が減衰してしまうと飛距離アップは難しいです。

230mm以下だとどうなるのか

シンプルに初速が上がりません。そのためにスプリングを強くしたり、シリンダーの加速ポートの位置を後ろに下げたりといった調整と、モーターを強い物に交換したりと「もうベーシックじゃないじゃん」と言う結果が待っています。単純に本体への負荷が増大しますからね。


オススメのベーシックカスタム

ここからは実際に施した経験を元に、オススメのパーツと調整方法をご紹介します。私は基本的に、カスタムパーツは値段よりも性能を重視します。なので安いからと言うよりも、多少値段が高くても確実性が高いものを選びます。
東京マルイスタンダード230mmのモデルを例に紹介します。

モーター

やはりEG1000が1番良いです。ただ、このレスポンスに慣れてしまい、もう少しカスタムした感、性能が上がった感が欲しい方にはこちらがオススメです。

エアソフト97さんのINAZUMAモーターよりも後発なだけあって、性能は同じくらいですがKUROモーターの方が安いです。

EG1000、INAZUMA、KUROモーターはフェライト磁石が使用されています。価格が安く、消費電力も少なくトルクもちょいあります。

EG30000モーターはフェライト磁石にコイルの巻き数を増やす事で、トルクはそのままに回転数を上げているようです。これは言い方を変えるとトルクはそのままなのに、流れる電流は増大していると言う事になり、ヒューズが飛びやすくなります。そうならないように内部の調整が必要で、正直面倒だったりします。

一方でSHSハイトルク、G&Gバジリスク、G&Gイフリートモーターはネオジム磁石が使われており、消費電力が増える代わりに強いトルクを得る事が出来ます。これはベーシックよりも強いスプリングを引く事が出来たり、セミオートのレスポンスが劇的に上がります。このパワーを受け止めるために内部の強化が必要です。
ベーシックで使用するスプリングにこれらのモーターを入れてしまうと、セミオートがオーバーランしてしまい2点バーストになります。

ギア

オススメはライラクス18:1、LONEX19:1のギアです。理由は、東京マルイのメカボックスに加工なしで取り付けが出来る事と、精度が高くギアノイズが少ないからです。

SHS等の中華系ギアは決して悪い訳ではありません。ただ、東京マルイのメカボックスに入れてしまうと、メカボックスにセクターギアの一部が当たってしまうため、メカボックスを削る必要があります。

ここです

なのでこの部分をリューターで削る必要があります。

軸受けは変えなくて良いです。ただ、海外性電動ガンや、ジャンク品の場合など、軸受けの精度が怪しい場合は交換すると良いでしょう。

私はORGA製軸受け一択です。

6mmから8mmまで用意されています。ベアリングタイプの軸受けは、正直いっていらないかなと思います。

シリンダー

純正の加速シリンダーで十分ですが、230mmバレルならライラクスのEシリンダーがオススメです。加速ポートがマルイ純正より5mm前進していて、より加速力が得られます。


シリンダーヘッド

こうこれ一択な気がします。耐衝撃性能、気密性能もかなり高いです。

メタルのやつは絶対に使用しないでください。あれ全く意味がないどころか、メカボが割れます。

シーリングノズル

基本的にライラクスがオススメです。お手持ちの電動ガンがすでにシーリングタイプならそのままの方が良いと思います。

シーリングノズルの注意点

Oリングの抵抗によって、タペットプレートの前進スピードが低下するので、タペットスプリングを2巻ほどカットして、強化した方が良いです。そうしないと、ノズル前進中に発射してしまい、初速の低下と命中精度が下がります。


金属歯ピストン

本体は樹脂製、歯だけ金属のものは軽量なのでスピードが早くサイクルやキレ、メカボックス本体への負荷も軽減されます。

樹脂製ピストンヘッドとOリング

Oリングの気密が怪しい時は、純正から流用するか、GAWのOリングがお勧めです。


インナーバレル

6.08mmであればこちらがオススメです。


スプリング

私のオススメはZCのM80スプリングです。
様々なメーカーがありますが、安くて入手製が高いからです。
ZCで揃えることで、レートがどれくらい変わるのかが分かりやすくなります。


配線を変える

18AWG 0.75sqのコードに変更します。ただし、お手持ちの電動ガンの構造上、太い電線が入らない場合があります。また、MOSFETが入るスペースがない、信号線を通すスペースがない場合もあります。施工する前に一度お手持ちの電動ガンに18AWGのコード、またはそれプラス信号線が通せるのかを確認した方が良いです。

MOSFET配線にする

MOSFET配線用の信号線

25A平型ヒューズ

ヒューズコネクター 平型端子

平型端子の圧着工具

Tコネクタ

熱収縮チューブ

太さはお好みで

バッテリー

ざっくりですが、〇〇mAhの数値は大きければ大きいほど良いです。〇〇Cという数値は40C以上であれば十分だと思います。お手持ちの電動ガンに入るかどうかをまず確認しましょう。



まとめ

これで本体のレスポンスが上がり、何よりも耐久性がぐんと上がります。電子トリガーや高性能なモーターを入れた「キレッキレ」とまでは行かずとも、どんなフィールドでも戦えるはずです。
特に、アウトドアの森林フィールドや耐久戦で大きな効果を発揮するでしょう。

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