東京マルイ ガスガン ガバメント 1911
こんにちは、今回は東京マルイガスブローバック、1911シリーズについて考察していこうと思います。シリーズ自体、登場から20年が経過しそうなので、ここで1度ラインナップと各種レビューを纏めようと思います。
初めに言っておきますが、これは趣味です。完全に好みだけで選んでいただいて良いと思います。またしても「沼にハマった側」の意見となりますので、サバゲーでの使用上の注意点や長期的に使用した場合どうなるのか、カスタムの伸び代はあるのかとかと言った内容になります。
基本的に論点が「サバゲーで使えるかどうか」なので、この記事は少しネガティブな内容が多いです。予めご了承ください。
このシリーズは全てHOP調整のためにスライドを分解する必要があります。
ハイキャパシリーズをまとめた記事はこちらです↓
グロックシリーズのまとめはこちらです↓
この記事の目的
●各モデルの特徴を一覧できるようにする
●各モデルのメリットデメリットを一覧できるようにする
●カスタムやオススメのパーツを纏める
旧型エンジン搭載機種
M1911A1
最もベーシックなモデルになります。このままで使うのも良し、外装をカスタムしてお好みの一梃を組み上げるのも良いと思います。ヒストリカルなコスチュームが好きな方にオススメです。ホルスターの種類が豊富で、むしろこの銃を基準にホルスターが作られていることもあります。
マガジンが薄く、エンジンも旧型なため、連続した動作や涼しい環境では安定した動作は難しいです。ロングマガジンが販売されているのですが、動作が気になる場合は、それを使うと多少改善されます。
Colt Mk4 Series70
1911の民間モデルになります。このままで使うのも良し、外装をカスタムしてお好みの一梃を組み上げるのも良いと思います。表面処理や装飾が施されており、内部作動スペック的には1911A1と全く同じです。ホルスターの種類が豊富で、むしろこの銃を基準にホルスターが作られていることもあります。
マガジンが薄く、エンジンも旧型なため、連続した動作や涼しい環境では安定した動作は難しいです。ロングマガジンが販売されているのですが、動作が気になる場合は、それを使うと多少改善されます。
Colt Mk4 Series70
Mk4 Series70のシルバーメッキモデルになります。このままで使うのも良し、外装をカスタムしてお好みの一梃を組み上げるのも良いと思います。表面処理や装飾が施されており、内部作動スペック的には1911A1と全く同じです。樹脂製のホルスターを使用すると塗装が剥げてしまいます。年月が経過するとメッキ塗装が劣化することがあり、こまめにメガネ拭き等で拭いてあげると良いと思います。正直言って、観賞用なモデルだと思います。
マガジンが薄く、エンジンも旧型なため、連続した動作や涼しい環境では安定した動作は難しいです。シルバーのロングマガジンが販売されているのですが、動作が気になる場合は、それを使うと多少改善されます。
MEU Pistol
M1911を近代化改修し、アメリカ海兵隊で使用されていたモデルになります。内部作動スペック的には1911A1と全く同じですが、各部パーツがカスタムされており、操作性が向上しています。社外パーツはもちろん、純正の1911シリーズのパーツとも互換性があります。サイトはドット等は一切無く、見辛いかもしれません。フロントサイト、リアサイト(リアサイトは調整不可)の調整や取り外しが可能なため、お好みで変更することができます。ラバーグリップにつきましては、数年使用していくとベタつくことがあります。元々パックマイヤーというメーカーのグリップを模したデザインですが、本家のパーツを組み込むことでよりリアルさがプラスされます。
ホルスターの種類が豊富で、むしろこの銃を基準にホルスターが作られていることもあります。
マガジンが薄く、エンジンも旧型なため、連続した動作や涼しい環境では安定した動作は難しいです。マグバンパーの付いたロングマガジンが販売されているのですが、動作が気になる場合は、それを使うと多少改善されます。
ナイトウォーリア コンバットカスタム
MEUピストルを更に発展させたような外観で「夜の戦闘」を想定しているらしいです。各パーツに凹凸感があり、アンダーレイルも装備されています。内部作動スペック的には1911A1と全く同じですが、フロント、リアサイトが大型化されており、ホワイトドットが追加され視認性も上がっています。しかし、暗闇でドットが発光しないため、そこが少し残念というか、そもそも気温が低い所での作動性が構造上怪しかったりします。
アンダーレイルは後付けのため、取り外すとフレームに開けられたネジ穴が露出してしまうので気になる方は穴を塞ぐか、MEUピストル等のフレームに交換すると良いと思います。
アンダーレイルが追加されたことで、ホルスターを選ぶというデメリットもあります。ホルスターが欲しい場合は、この銃が入るか事前に確認しましょう。
マガジンが薄く、エンジンも旧型なため、連続した動作や涼しい環境では安定した動作は難しいです。マグバンパーの付いたロングマガジンが販売されているのですが、動作が気になる場合は、それを使うと多少改善されます。
デザートウォーリア / フォリッヂウォーリア
こちらは色違いですので、お好みでどうぞ。ナイトフォーリアのフレームに、ハイキャパ4.3のスライドを載せたモデルになります。各パーツに凹凸感があり、アンダーレイルも装備されています。ボディの色は成形色なので、塗装が剥げることはありません。内部作動スペック的には1911A1と全く同じですが、フロントサイトにはホワイトドットが追加され視認性も上がっています。しかし、暗闇でドットが発光しないため、そこが少し残念というか、そもそも気温が低い所での作動性が構造上怪しかったりします。
アンダーレイルは後付けのため、取り外すとフレームに開けられたネジ穴が露出してしまうので気になる方は穴を塞ぐか、MEUピストル等のフレームに交換すると良いと思います。
アンダーレイルが追加されたことで、ホルスターを選ぶというデメリットもあります。ホルスターが欲しい場合は、この銃が入るか事前に確認しましょう。
マガジンが薄く、エンジンも旧型なため、連続した動作や涼しい環境では安定した動作は難しいです。マグバンパーの付いたロングマガジンが販売されているのですが、動作が気になる場合は、それを使うと多少改善されます。
ハイキャパ4.3のスライドが乗ったことで、カスタムパーツの選択肢が増えたと思います。4.3のスライドが乗るということは、5.1のスライドも乗ります。グリップも薄く、サバゲーは勿論、シューティングマッチ用のカスタムガンにすることも出来ますが、やはりマガジンの薄さによる冷えやすさは仕方ないです。ところが昨今では外部ソースが解禁されつつあります。
サバゲーやシューティングマッチで使うなら、タンクの大きいハイキャパやグロックをお勧めしますが、外部ソースによってガス圧が一定になるならば、このシリーズは間違いなく買いだと思います。価格が安い上に外装カスタムの選択肢も多く、内部の動作性向上カスタムをする必要がないからです。
タニオコバ レールドフレーム
Amazonでの販売リンクですが、価格がショップによってバラバラなため、適正価格がわかりません。ご了承ください。
後付けのアンダーレイルが不満な方、アンダーレイルの付いたフレームを付けたい方へおすすめです。
ストライクウォーリア
なんちゃらウォーリアシリーズの最終形態になります。フレームはウォーリアシリーズ、スライドはデトニクスの短いものが乗っています。銃口にストライクプレート・スタンドオフデバイスとか呼ばれているパーツがついており、銃を壁や人に押し付けても発砲できるようになっています。
残念なポイントは、HOPUPの調整の度に銃口の部品を取り外さないといけない所です。
スライドが短い分、旧型エンジンでも作動性が比較的高いですが、インナーバレルが短い分初速が低めです。また、銃口のアタッチメントのお陰でサプレッサーやトレーサー等のパーツは取り付けが難しいです。また、ホルスターを選ぶというデメリットもあります。ホルスターが欲しい場合は、この銃が入るか事前に確認しましょう。
造形的には、私はとても好みです。各パーツも操作性が良く、シリーズ唯一マグウェルが付いていたり、取り回しと作動性を意識しているのがわかるからです。実は海外の映像作品でも実際に小道具として登場していたりします。
マガジンが薄く、エンジンも旧型なため、連続した動作や涼しい環境では安定した動作は難しいです。マグバンパーの付いたロングマガジンが販売されているのですが、動作が気になる場合は、それを使うと多少改善されます。
デトニクス.45 / ステンレスモデル
東京マルイ1911シリーズで最も小さなモデルです。ストライクウォーリアの元となった銃ですが、実用面的にはあまりおすすめできないと個人的には思います。理由はシンプルに、ただでさえ薄いマガジンが更に小さくなってしまったからです。グリップも短いので、握ると薬指、小指が余ってしまい上手くホールド、エイムできません。造形は可愛くて好みなんですが・・・内部作動スペック的にはストライクウォーリアと全く同じですが、マガジンの小ささゆえに動作が心配です。
ステンレスモデルは落ち着いた塗装になっており、使うのが勿体無いです。ホルスターで何回も抜き差しすると、やはり剥げてしまいます。
また、対応するホルスターがなかなか無くて、探すのに苦労します。1911と形状が近いので、ささりはしますが完全にホールド・ロックされない場合があります。
マガジンが薄く、エンジンも旧型なため、連続した動作や涼しい環境では安定した動作は難しいです。ロングマガジンが販売されているのですが、動作が気になる場合は、それを使うと多少改善されます。
ヴォーパルバニーAM.45(公式コラボモデル)
一応リンクを貼っていますが、適正価格でない可能性が高いので、ご購入の際は十分ご注意ください。50,000円は高すぎます。
どちらもメーカー希望小売価格 22,800円(税抜)です。
ヴォーパルバニーというピンク色のモデルとブラックバージョンになります。こちらはコラボ商品になりますので、もしかすると品切れになってしまうかも・・・(元のピンク色が既に売り切れで、予備マガジンのみが販売されています)内部作動スペック的にはデトニクス.45と全く同じです。
どちらも実践用というよりも観賞用な商品という認識です。
おそらくですが、対応するホルスターが無いかもしれません。
千束の銃 Chisato's Pistol(公式コラボモデル)
一応リンクを貼っていますが、適正価格でない可能性が高いので、ご購入の際は十分ご注意ください。40,000円は高すぎます。
メーカー希望小売価格 29,800円(税抜)です。
TVアニメ リコリス・リコイルの主人公が使用している銃です。こちらはコラボ商品になります。2024年5月現在、再販のアナウンスがあります。内部作動スペック的にはデトニクス.45と全く同じです。
ストライクウォーリアに形状が似ていますが、HOPUP調整のために銃口のアタッチメントを外す際は、ワンタッチで取り外しが可能です。
こちらも実践用というよりも観賞用な商品という認識です。
おそらくですが、対応するホルスターが無いかもしれません。
新型エンジン搭載機種
旧型と比べて作動性が若干向上しています。ですがやはりマガジンが薄いため、動作には限界があります。エンジンと一緒にマガジンも改良されているのですが、実際に使ってみてそこまでの変化は感じられませんでした。私はもう割り切って、ロングマガジンで運用していました。
M45A1 CQBピストル(ブラックモデルもあります)
MEUピストルの後継機種になります。アンダーレイルがフレーム一体型になっており、フロントサイト、リアサイトにホワイトドットが入っています。東京マルイの1911シリーズの、現状で最高傑作だと勝手に思っています。
マガジンは改良されているとはいえ、連続で発砲すると動作は鈍くなりますが、ロングマガジンを使用することで快適に動作します。ボディの色は成形色なので、塗装が剥げることはありません。
V10 ウルトラコンパクト(ブラックモデルもあります)
新型エンジン搭載だけでなく、スライドの短さも相まってシリーズで1番作動性が良いです。
注意点があります。V10用のスペアマガジンは標準的な1911シリーズよりも若干短いです。
ロングマガジンについて
現在こちらの2種類が販売されています。
40発入ることよりも、ガスタンク容量が倍になることの方が重要です。薄いですが、グロックの標準サイズのマガジンと同じくらいの容量を得ることができます。そしてそこまで出っぱらないので、サバゲーでガンガン使いたいのであれば、ロングマガジンに移行してしまった方がストレスなく遊べると思います。
1911シリーズの良いところ
こちらは私個人の意見となりますが、実際にサバゲーで使用して思ったことをまとめていこうと思います。
謎のフィット感がある
グリップが薄いからなのか、妙に手に馴染みます。サムセーフティーも親指が置きやすいですし、特にMEUピストル、ウォーリアシリーズ、M45A1はハイグリップもしやすいです。
CO2モデルと違って外観が損なわれない
マガジンからCO2のタンクが露出しているのがなんかモヤッとします。しかし作動性や迫力は中毒性があります。
新型エンジンとロングマガジンで十分使える
特にV10はかなり快調に動作します。M45A1も同様で、春夏秋は特に何も気にせず使うことができています。流石にGlock17 Gen5と比べたらアレですけど・・・
トリガーのキレが良い
構造上、トリガーのストロークが短いのでとても感触がわかりやすく扱いやすいです。
外部ソースに向いている
ハイキャパと装弾数が同じなので、外部ソース化してしまえば薄い、軽い、速い銃に早変わりします。命中精度は東京マルイですから、なんの心配もいりません。電動ガンのマガジンが刺せるアタッチメントもありますので、本体価格を考えると、電動ガン1本買えるくらいのコストでカスタムすることができます。
全パーツが分解できて、純正部品が入手しやすい
CO2のモデルは構造上、分解出来ないようになっています。これは安全を考慮しての事なのは重々承知していますが、いざサバゲーフィールドで泥まみれになったりしたらメンテナンスできませんよ。壊れたらメーカー修理か買い直しです。大体本体価格は2万円超えていて、マガジンも一本5千円くらいしますからね。
純正部品同士におおかた互換性がある
新型エンジンの機種はそうとも言えない部分はあれど、旧型エンジンの機種は組み替え自在です。ハイキャパシリーズ(ゴールドマッチ、D.O.Rは一部)とも互換性があるので、更にお好みで外装を変更することができます。
最後に
東京マルイの1911シリーズはラインナップの多さや新型エンジン開発といった企業努力もあり、悪いものでは決してありません。商品の歴史も長いので、社外品のカスタムパーツもかなり多いです。メーカーさんとユーザーさん、パーツメーカーさんがみんなで改良して育てている銃でもあります。
サバゲーで使う場合でお話しすると確かにネガティブな内容が多いのですが、ケアできる方法もちゃんと存在しています。また、エアガンの用途はサバゲーだけではありません。販売店さんによると、公式コラボモデルは普段銃器に興味がない方も来店して購入してくださるそうです。使われ方は様々で、これはこれらの商品が魅力的であることの証明でもあります。それがきっかけで新たにエアガンへ興味を持って頂けたり、ユーザーさんを沼に嵌めたりと言ったように、この道に誘ってくれる大切な商品のひとつだと思います。