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電動ガン カスタム モーター おすすめ
こんにちは、今回はモーターについての考察になります。
サイクルを上げたいとか、レスポンスを上げたいとなった時、モーターを交換する事で改善する方法がありますが「ただ変えればいい」という訳ではありません。やり方によってはコストが嵩む事もありますし、微調整の沼にハマることがあります。
この記事を作ったきっかけや目的は
メーカーさんがポジティブな事しか言わないから、欲しい方がイメージした性能が本当に出るのか分からず混乱している現状を何とかしたいと思ったからです。
「これ値段も安いし、なんか良さげな感じだから買おう」のような感覚でモーターを買ってしまうと
「????????思ったほど変わらなくないか?」とか
「うわわわっセミオートがいなくなった」とか
「なんかすぐヒューズ飛ぶようになったんだけど・・」とかとか
まずお手持ちの電動ガンのセッティングがよく分かっていないと、このような事態が起こります。
これはあくまで私なりの結論ですが、お手軽感とカスタムした感が欲しいのであれば
フェライト磁石系モーターとサマリウムコバルトモーターは買わない方が良いと思います。ブラシレスモーターはシンプルに高いので「おいおい買うか考えよう」くらいで良いと思います。
またしても「沼にハマった側」の意見となりますので、モーターの選び方だったり、モーターに合わせたセッティングについてのお話になります。
フェライト磁石系モーター
国内海外製問わず、ノーマルで入っていたり、低価格なカスタムモーターに多く使用されています。
東京マルイのEG700、EG1000、EG30000モーターにも使用されています。
あとはエアソフト97さんのINAZUMAや、HTGさんのKUROモーターも同様です。ざっくり説明すると、コイルの巻数を増やすと回転数が上がるがトルクが弱いモーターです。
これ系のカスタムモーターが1番メーカーの謳い文句がマジでややこしいです。
また、性能アップにモーター以外の部分でコストが嵩みます。
内部をいじれる人向けかも。
カスタムにはオススメできないかも
それぞれ方向性があると思いますので一概には言えませんが
「カスタムした感が欲しい」のであれば、お勧めできません。
レスポンスやサイクルをモーターを変えるだけで手に入れるならば、後でご紹介する「ネオジム磁石系モーター」が良いからです。
また、何度も言いますが電動ガンの中身をいじったり配線の引き直しが出来ない場合もお勧めできません。と言うのもフェライト磁石系モーターは、通電効率を上げたり、標準トルク又はそれ以上のハイトルクギアを使用したり、弱いスプリングを入れたり「内部セッティングの最適化」がされていないと性能を最大限に発揮できないからです。
カスタムの方向性
これらのモーターはまずトルクが弱い、燃費がいい、高電圧に向かないという特性があります。
ということは、駆動部のセッティングで負荷を低減させることでレスポンスを引き出すカスタムが望ましいです。
たとえばこのようなセッティングです↓
●ギア比を18:1以上にすることで負荷低減
●加速シリンダーを使用し、加えて弱いスプリングで負荷低減
●7.4Vリポバッテリーを使用し、配線も通電効率の良いものに交換
(7.6VやCレートの高いものはオーバーランするのでお勧めできない)
●メカボックスのピストンレールやタペットプレートが前後する部分を研磨する
これでレスポンスを引き出すことができます。
youtube等のレビュー動画を見ても、モーター単体を交換しただけではなくて、通電効率をUPして、トリガーの引きしろを絞ったり、7.4vでもCレートやアンペア数が高いリポバッテリーを使用していたり、東京マルイの純正(元々EG1000モーターが入っているやつ)を使用して検証していたりします。これが結果的に話をややこしくしています。
限界
セッティングの性質上、負荷を低減させるためにセクターギアをカットせずフルストロークでスプリングを引くことで初速を稼がざるを得ない為、サイクルとレスポンスには限界があります。
その理由は、例えば13:1のハイスピードギアに交換すると、サイクルが速くなりすぎてピストンクラッシュするため、セクターカットが必要になります。そうすると初速が低下するのでスプリングを強化します。そうなったら、モーターの性能が犠牲になります。これでは意味がありません。
また、EG30000のようなハイスピードモーターを使用する場合も、18:1では回転が速すぎてピストンクラッシュするため、セクターカットが必要になります。そうなった時点でスプリングの強化→モーターの性能が犠牲になります。
電子トリガー
レスポンスの限界を打ち破る為には「プリコック」をかける必要があります。プリコックを掛けることで、低負荷はそのままに、セミオートのレスポンスを上げることが出来ます。
最近の海外製電動ガンに電子トリガーが標準搭載されている理由はこれです。格安モデルは「プリコックしか使えない」電子トリガーを入れることで、コストを抑えつつセミオートのレスポンスを上げています。
電子トリガーは基本的には高価です。低負荷でレスポンスアップを目指す場合、フェライト磁石系モーターが安くても電子トリガーの導入で結果的にコストが高くついてしまいます。
安く済ませるには
エアソフト97さんが販売しているC.A.Tは機械的にプリコックを掛けるタイプの電動ガンのため、初めにC.A.T電動ガンを購入してINAZUMAモーターかKUROモーターに変えるのが1番かもしれません。
プリコック機能が無いのであれば、やはりネオジム磁石系のトルクが強いものを入れた方が手っ取り早いですし、コストもそこまでかかりません。
ネオジム磁石系モーター
俗にいう「ハイトルクモーター」になります。
こちらはカスタムモーターの代表格だと思います。
モーターを変えるだけで「カスタムした感」が得られます。
これらのモーターはまずトルクが強い、燃費そこそこ、高電圧に向いているという特性があります。フェライト磁石よりも磁力が強いので、トルクが強く、強いスプリングを引くことが出来ます。さらにコイルの巻数を増やす事で回転数を上げることが出来ます。
特にSHSハイトルクモーターは、価格が安くトルクも強いので「とりあえず交換してみよう」という感じで使ってもセミオートのレスポンスは上がります。結果的に1番楽なモーターだと思います。
カスタムの方向性
モーターの強さを活かす事で、レスポンスとサイクルを上げることが出来ます。ギアをハイスピードタイプに交換し、スプリングを強めな物に交換します。たとえばこのようなセッティングです↓
●ギア比を13:1以下にすることでレスポンスとサイクルアップ
●セクターカットで減った初速を強いスプリングで補う
●7.4Vリポバッテリーを使用し、配線も通電効率の良いものに交換
(7.6VやCレートの高いものも更にレスポンスとサイクルアップできる)
●メカボックスのピストンレールやタペットプレートが前後する部分を研磨する
これでレスポンスを引き出すことができます。
オススメ
●イフリートモーター/SHSハイトルクモーター
SHSハイトルクモーター
こちらは、ロング、ショート2種類が販売されています。11.1Vにも対応しているので、更にカスタムしたい場合でも伸び代があります。
(東京マルイ製EG1000モーターと比較して)
●セミオートのレスポンスが上がる
●フルオートのサイクルは上がらない
●11.1Vで使用すると更にセミオートのレスポンスが上がる
●11.1Vで使用するとフルオートのサイクルが上がる
●若干燃費が悪い
●慣らしを行った方が通電効率が上がる
G&G イフリートモーター
こちらは、SHSハイトルクの上位互換のようなモーターです。ロング、ショート2種類が販売されています。11.1Vにも対応しているので、更にカスタムしたい場合でも伸び代があります。
(東京マルイ製EG1000モーター、SHSハイトルクと比較して)
●セミオートのレスポンスが上がる
●フルオートのサイクルが上がる
●11.1Vで使用すると更にセミオートのレスポンスが上がる
●11.1Vで使用するとフルオートのサイクルが上がる
サマリウムコバルトモーター
俗にいう「サマコバモーター」になります。
こちらは東京マルイ製で最高のモーターです。
どっちつかずなモーターかも
このモーターは今となっては少し不遇かもしれません。
トルクが強化されてもサイクルは上がらない、価格は高い、高電圧に向かないという特性上、ネオジム磁石系モーターのコスパに勝てないのと、少し上の価格帯にブラシレスモーターが控えているからです。
カスタムにはオススメできないかも
それぞれ方向性があると思いますので一概には言えませんが、
モーターがそもそも高いのに、恩恵が少ない感が否めないからです。
カスタムの方向性
これはフェライト磁石系モーターのセッティングに入れると、もしかするとオーバーランするギリギリで撃てるようになってレスポンスが上がるかもしれません。
「もしかすると」とか「かもしれない」というのは、バッテリーの性能や気温によってオーバーランしそうだからです。
高電圧に向かない上に価格も高いので、ネオジム磁石系モーターのように少し無茶をするようなカスタムがしづらいのもネックかもしれません。
こんな感じでまとめてみました。モーターに関しては、最近ブラシレスモーターの新商品がたくさん日本に入ってきているので、有効な活用方法を私自身がこれから模索しようと思っています。また新たな発見等があった時に記事にしようと思います。